嗚呼!米国駐在員。
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2005年12月03日(土) 米系航空会社、そこまでカネ取るか?

コスト削減に躍起となっている米系大手航空会社。

燃料費の高騰やチケット代の低下を受け、人件費の削減、安価なリース機への切り替え、生産性の改善といった業務面における大規模な合理化を行っているが、赤字はかさみ続けたため、無料サービスをどんどん減らしてきている。

AIR CANADAに乗れば、枕が欲しい場合に2ドルを請求される。枕といっても巨漢のアメリカ人につぶされた薄汚いセンベイ枕じゃあ何の足しにもならないからいつも使っていない。ましてや2ドル払う価値はない。

NORTHWESTは飲み物と一緒に配られていたおつまみの一部に1ドルを請求、AMERICANもプレッツェルの無料配布を中止した。これまたどうでもいいようなおつまみで、どうしても欲しければ持ち込めば済む話。


こう考えればどうでもいいようなサービスが多いのかもしれないが、無料だったものが有料になるというのは庶民からすればいい気がしない。こうして見ると、なんだかんだといっても日本の航空会社は天国だ。まあその分いい料金なのだが、それなりの高いサービスを受けられる訳だからそれはしょうがない。




また、一部の空港では、AMERICAN、UNITED、NORTHWEST、US AIRWAYSのスカイキャップ(空港ポーター)を使用すると、使用料金2ドルとチップが必要になるようだ。

そういえば前にこんなトラブルがあった。
空港のターミナル出入り口で荷物を預けようとしたら、係員の兄ちゃんがこちらが置いた荷物を前にしたまま腕を後ろに組んで動かなくなった。

何やってるの?と聞くと、「アンタはサービスを頼んでいるんだろ」とのたまった。つまり、荷物をチェックインして欲しいならカネ払いなよ、という意味だ。当然こちらも、後からチップを渡すつもりだったのだが、その兄ちゃんもガム噛みながら人をなめきったような態度で、しかもテメエの仕事もせずにそんな事を言ってきたのでこちらも頭に来た。 

「もうお前に頼まないよ」と言って、一旦置いた荷物を取ろうとした。こんなややこしい所でチェックインせずに、自分で荷物を空港カウンターまで運べばいいだけの話だ。ところが、兄ちゃんは「これは俺の仕事だ」と言って、荷物を奪い取り強引に回しやがった。

こんな奴にチップなど払いたくないので、荷物タグをもらいそのまま無視して立ち去った。兄ちゃんはギャーギャーと英語で大騒ぎして非難し始めたが、全く相手にしなかった。

もしかして、当時あのサービスそのものが有料であったならば、非はこちらにあるという事だろう。それにしても、荷物を預けて単に横っちょのコンベアに乗せるだけで有料にするというのもやりすぎではないか、と思う。

ちなみに、その際の荷物だが、目的地のJFE空港で待てど暮らせどターンテーブルから出てこなかった。そして、これ以上荷物が出てくる気配がなくなった。やばいなあ、あの兄ちゃんに嫌がらせされて荷物をどこかに放られたのかも、なんて不安になった時に、ポロリと1つ出てきたのは自分の荷物だった。

たまたまだったのだろうが、あの時は本当に冷や汗をかいたな。





Kyosuke