嗚呼!米国駐在員。
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2005年12月01日(木) 出張先でのディナー

(出張 続)

ホテルの裏にRuby Tuesdayが新規オープンしていたので、夕食に出かけた。

午後6時というのに結構な混雑振り。1人だったので待っている集団をすり抜けると、バーカウンターに案内されてどこでも好きな所に、と言われる。カウンターには、これまた1人でディナーを取っているアメリカ人オヤジ達がきっちり等間隔で座っていた。自分の席を確保するには、どこかのアメリカ人に挟まれるしかない。人のよさそうなオヤジは誰かな、と物色しかけたところで、端っこの人がチップをテーブルに置いたのが見えたので、すかさず立ち去るのを待ってその席に座った。


カウンターの中では、2人の若い金髪女性が一生懸命働いていた。
SAMUEL ADAMSのドラフトをTALLサイズでオーダーすると、「Absolutely!」と、愛想よく対応してくれた。メニューは相変わらずでろくなものがない。パスタ、ハンバーガー、チキン、ステーキ。ファミレスのようなこのレストランでは何を頼んでも同じだ。迷った末に、フレンチオニオンスープ(日本名 オニオングラタンスープか?)とサラダバーを注文。サラダバーはそこそこ充実しているし、何せ皿がでかいので1度盛り付ければボリュームもたっぷり。日本では小さな小皿で何回も盛り付けに行かねばならないが、そんな必要もない。


冷えたビールを飲んでサラダをつつきながら、ぼんやりと壁にあったテレビでESPN中継を眺めた。
カウンター内の女性はハイテンションでキビキビとテーブル席のウェイターからのドリンクオーダーをこなしている。冗談を交えながらテキパキとドリンクを作り、「さあ持ってけ」と声をかける。ウェイトレスとはお互いに「THANK YOU !」と声を掛け合ってのやりとり、見ていて気持ちのいいものだった。オープン直後だったからだろうか、このレストランの従業員の働きぶりは非常によかった。すごい勢いで料理を運んでいく。厨房は見えなかったが活気のある様子が感じられた。彼らの働きが教育によるものだったら、指導したマネジャーの腕は相当なものだろう。少なくともアメリカに来てこれだけ一心不乱にしかも楽しそうに働くウェイトレス、ウェイター達は見たことがない。

そのうち、スープを持って若いウェイターがカウンターにやってきた。カウンター内のお姉さんはドリンク作りにかかりっきりで中々手が離せない。と、ウェイターに向かって、「Hey! そこのYoung Guyに持っていって。」とこちらを指差した。ちょっと気分を良くした日本人1人あり。

勧められるままにビールをもう1杯注文。1リットル近くありそうなビールだから、2杯飲み終えた頃には少し酔う。会計は税込み16ドル。チップを入れて20ドル渡して店を出た。店は超満員で何十人も客が並んでいた。


そのまま歩いてホテルに帰った。
朝を迎えた日本からの電話で、ほろ酔いの気分も一気に冷めてしまった。が、こんなディナーもたまには悪くない。






Kyosuke