嗚呼!米国駐在員。
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2005年10月18日(火) 何故 「米人(ベイジン)」?

今日はオフィスからハイウェイで1時間ほどの取引先を訪問した。

相手は何度か会っているがたまたま初めて行く支店だったので、先方に電話して道順を事前に確認した。アメリカ人って、こういう場合はいつだって実に丁寧に説明してくれる。

ところが、こちらも初めて聞くストリートと地名ばかりで途中で何を言っているか分からなくなった。すると、丁寧にメールで道順を送ってくれた。

訪問先は見知らぬ土地という場合が多いが、田舎なかりなので意外とあっさり目的地に着くものだ。今日も余裕を持って早めに出発したのだが、何の迷いもなく目的地に到着。

受付のオバサンに、「Danと会う約束しているんだけど」というと、「OK、じゃあ待ってて。」と言われてソファーに腰を下ろす。

それから待ちに待って15分後。

上品な老婦人が目の前に立った。

「私はDanの秘書のキャッシー。あなたはアポイントを取っていないと思うんですけど、何のご用件か伺ってもいいかしら?」

「えっ、アポイント取っていますよ。道順まで教えてもらったのに。」

と、よく聞くと、Dan違い。

受付のオバサン、どうやらかなりお偉いさんを呼んでしまったようだ。

最初にLast Nameをしっかり言うべきだったのだが、長くて発音も難しいので勝手に省略してしまった。Danが複数いる場合は、受付はLast Nameを聞いてくるのが普通だが今回は聞いてこなかったので、ああ、1人しかいないんだ、と勝手に思い込んでしまったのである。


商談終了後、またハイウェイで1時間。
天気もよく実に快適なドライブ。午後4時半ごろ帰社。

今日は日本人が全員外出している。

みんなマジメにしっかりやっているかな、と思ってオフィス扉を開けたら、案の定、米人スタッフの1人がのんびりとコーラ片手に足を組んで新聞に夢中になっていた。すっかりリラックスムード。こちらも予想していたのでそんな光景を見ても今更驚かない。しかし、既にパソコンの電源が切られていたのは予想外だった。

もっとも、この米人からすれば日本人が1人外出先から戻ってきたのが予想外だったのだろうが。


ところで、何故アメリカ人のことを「米人-ベイジン」と呼ぶのだろうか。

アメリカに赴任してきたころは違和感があったのだが、今ではすっかり日常語。日本人や中国人を決して日人とか中人とか言わないのに、米国人だけ米人はおかしいような。

どうもこの「ベイジン」という単語というのは、アメリカにある日系企業が使う独特の単語の気もする。日常会話では、アメリカ人とはいうけど、ベイジンなんてなかなか耳にしないしなあ。


Kyosuke