嗚呼!米国駐在員。
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2005年10月17日(月) |
どうしてそうなるアメリカ人スタッフ |
日曜日の昨晩は日本からの出張者を空港まで迎えにいってそのまま焼き肉屋で会食。 時差ボケか何かでハイになった日本人にあわせるのも辛いものだ。大して飲んでもいなかったのに、今朝になると酒(仁露)が残っていてキツい。ただでさえ気乗りしない月曜の午前中をなんとなく過ごしてしまう。
ランチはなるべくオフィスが入っているビルのカフェテリアを利用するようにしている。 決してそこがうまくて安い訳でもなんでもないが、わざわざ昼飯ごときで車に乗って出て行くのも面倒だからだ。
いつもレジは長蛇の列。 自分の3倍もあるような腹周りの女性たちがおしゃべりしながら並んでいる。決まって食い物とバケーションの話だ。数ドルのランチにいちいちカードで決済するもんだから、時間がかかってしょうがない。価格が高いこともあるのか、彼女らのランチは意外と質素だ。スープとサラダとパスタ程度。
こちとら、冷えて硬くなったピザを食べながら窓の外に目をやると、わが社の米人スタッフどもがタバコを吸いながらのんびりとお喋りしているのが目に入る。 日本人がランチで事務所にいない間は彼らの格好のサボリタイムだ。 そして、日本人がランチを終えて三々五々にオフィスに戻るとランチに行ってしまう。絶対にきっかり1時間半は戻ってこない。誰もが決して悪気があってやっているわけではない所が事態を一層困難にしている。いい大人の彼らの首に縄をつける訳にもいかない。同じビルにある別の会社の日本人駐在員と会うと、決まってそんな米人の悪口になる。
午後からは米人スタッフの1人と打ち合わせ。 日本からの出張者が10月末にやってくることになったので、担当の米人にアテンドの段取りをするように伝えたら、
「10月31日はハロウィンだから駄目だ。」
オッサンのお前にハロウィンはないだろ、と言いたい所だったけど、アメリカ人は仕事よりも家族が優先でそれは否定出来ない。郷に入れば郷に従わなくてはならない。
ハイハイ、あなたの仕事は私がやりましょう。そうすればいいんでしょ。 といっても、このスタッフから感謝される事など期待してはいけない。
彼は、「こんな時期に出張に来る日本人がおかしい。」と思っているだけだから。
そんなこんなであっという間に5時。 米人は全員揃って10分前にパソコンの電源を落として帰宅のスタンバイ。毎日毎日これだけは見事に時間厳守で感心する。急ぎの案件があっても4時45分以降は頼んではいけない。帰宅が5時を1分でも回ったら、用事を依頼されたと言って30分もの残業を堂々とつけてしまうから。
午後7時からは朝を迎えた日本からの電話が入り、米人スタッフの働きが悪いだとかもっと日本人のお前が面倒みろだとかのお小言で我がスタッフのフォローに回る。
スタッフはみんな良い人ばかりなんだけど、何でこうなっちゃうんだろう。よっぽど腹黒い日本人の方がたちが悪いんだけど。
自分も一度アメリカ人ってやってみたいよ。
Kyosuke
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