嗚呼!米国駐在員。
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2005年10月06日(木) Gooch大活躍

サウスカロライナに出張。
早々と商談を終わらして夕刻にHiton系のComfort Innにチェックイン。
恐れてはいたが、部屋がワイヤレスネットワークという事で、またもやネットに接続出来ない。ワイヤレスの場合、アクセスコード(暗証番号)をフロントでもらわなくてはならないし、ワイヤレスカードをフロントで借りなければならない。カードを借りてみたが、案の定アクセス出来ない。パソコンの環境が悪いのか?今まで一度もアクセスできたためしがない。ややこしい事は止めてもらって、中国のようにケーブルにしてくれないかと思う。

そして、ホテルの周りは夕食が取れそうな場所がやっぱりない。
ウェンディーズでハンバーガーとサラダを夕食に購入。そして、スタンドでチップとミラーライトの缶を2本。一本700mlもあるが、わずか1ドル39セント。ネットも繋がらないし、出張報告書を書いてからはビールを飲みながらメジャーのPlayoff観戦を決め込む。


午後7時からはホワイトソックス対レッドソックス。
4対0でホワイトソックスが負けていたが、2点を返してランナー2人。一発出れば逆転という場面で我らが井口が登場。

打席で構える井口を見て最初に、ああ、野球人冥利につきる瞬間だろうな、と思った。

球場一杯の大観衆は井口を応援して総立ち。1球ごとに叫びとも歓声ともいえない大声援で球場は異様な雰囲気だった。ホワイトソックスは地区で優勝して、ワールドシリーズ出場をかけて前年優勝のレッドソックスと対戦。日本じゃあ、絶対に味わえない雰囲気だ。言葉で表しようがない。井口自身も、メジャーに来て感じた日本のプロ野球との違いの一つに、地元の試合で相手チームのファンがほとんどいないことに驚いていた。それだけメジャーは地域密着。

メジャーリーグにやって来てよかったな、井口(チームではGoochと呼ばれている)。




さて、打席の井口。
状況からして見ているこちらがしびれる場面であったが、「井口、ホームラン打つな」と(本当に)思った。
井口はメジャーではホームランバッターではないのにそう思った。直感。井口はメジャーでは新人とはいえ、日本では常に優勝争いをしてきたダイエーホークスの経験がある。だからだろうか、打席の井口は異様に盛り上がる観客とは違って妙に落ち着いていた。

そして、その通りに逆転ホームランを打ち、そのまま試合は終わった。

選手全員に迎えられる井口。野手と談笑する井口。先発ピッチャーから後ろから抱きつかれて困惑した笑顔を見せるGooch。

「Silent Star」はすっかりチームの一員だ。



そういえば、「逆転勝ち」というのは英語で、come from behind the gameというそうな。英語を見ると意味が分かるけど、日本語からこんな英語はなかなか出てこないもんだな。


Kyosuke