嗚呼!米国駐在員。
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2005年10月11日(火) |
マツイ - ヤンキースでの最終打席 ? |
朝晩の冷え込みが厳しくなってきた。 通勤途中の道路脇に、車にタヌキのような死体が転がっているのが目立ってきた。車にはねられたのだろう。動物も寒くて動きが鈍くなってきたという事だろうか。 月曜日はCOLUMBUS DAYで3連休だったが、完璧な防寒対策で3日間ゴルフ。こうして外で動けるのも来週までだろう。そして、長く厳しい冬が始まってしまう。
テレビではメジャーが熱い。 日本人大好きのヤンキースが早々と姿を消した。スーパースターの一流選手達が必死にもがいているのが画面を通じてよく分かったのだが、気合でどうにかなる世界でもない。
なかでも松井はよく研究されており、全く打ちそうもなかった。この試合、5打席で8人もの走者を残塁させた。そして、今朝の新聞では「マツイが敗因」とたたかれた。シーズン中、あれだけチームに貢献してきても、最後の1試合の調子が悪かっただけで戦犯扱い。そして、そのまま挽回のチャンスもなくシーズンは終わった。これがメジャーの厳しさ。
最終打席は9回。最終回2アウトランナーなしから、よせばいいのに3番のジアンビと4番シェフィールドがヒットでつないでしまって5番の松井に回ってしまった。そしてやっぱり凡退してゲームセット。松井のこんな姿は見たくなかった。
解説者は「Matsuiはこれがヤンキースで最後の打席かもしれません」とコメントした。
アメリカでは実績を残した選手は自分を高く売って当然と考えられる。日本のような球団への忠誠心への美徳はあまりないようだ。松井は今年が3年契約の最終年であり、11月15日までにヤンキースと契約しなければフリーエージェントとなる。
給料だけを見ると、松井のUS$8Mil.は安すぎると言われている。
球界最高給は同僚であるA.RodriguezのUS$26Mil. ヤンキースの他の選手を見ると、JeterはUS$20Mil、Giambi US$13Mil,PosadaはUS$11Mil。
松井はチーム内で13番目。カネだけじゃない、というのは建前であって、カネでしか実力が評価されないこの世界。松井に対するヤンキースからの契約条件内容によっては、あっさり松井が他球団へ行くというのは何もおかしな事ではないとアメリカでは思われている。実際に、チャンスに強い打者が欲しい球団は、既に破格の条件を用意しているという噂もある。
個人的には、松井には他球団に行って欲しい。 ニューヨークだけがアメリカではない。星陵-巨人-ヤンキースという、松井の歩んできた野球エリート球団から一歩離れたチームでのプレーを経験することは、将来監督になった時にも必ず役に立つはずだ。
でも、結局は残るんだろうな、ヤンキースに。 ニューヨークは日本飯もうまいしな。そして、松井の場合、本当に金にこだわっていないような所があるし。それが、彼が日本人に慕われているという理由の1つでもあるのだろう。
Kyosuke
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