嗚呼!米国駐在員。
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2005年09月19日(月) |
セントレア空港の出来事 |
1週間から10日前後までの出張は、アメリカ人御用達の通称「コロコロバッグ」を使用する。スチュワーデスが得意げに引っ張っているあのバッグ、コンパクトで機内に持ち込めるのがなにより便利だ。
名古屋のセントレア空港。 さすがカイゼン、カンバン、で知られるトヨタ自動車が出資している民間空港。そのレイアウトと人を待たせない機能性は感服する。利用していて心地がよい。 2階のレストランやみやげもの屋は観光客で一杯だけど、国際線出発のセキュリティからは非常にスムーズ。
上海に行くために航空券を発券してもらう。 JALカウンターの受付の姉ちゃんに、「預ける荷物はありません」と伝えると、手持ちのバッグを見て、「10キロ以上は機内持ち込み出来ません」と連れない返事。重量を測れというので、カバンをのせてみると、表示は15キロ。「10キロ以上の荷物は預けてもらう事になっています」とまたまたマニュアルを繰り返す。
うるさい、このバッグを預けた事は、これまで数百回のフライトで一度もないんじゃ。
とりあえず、上海到着後に荷物をピックアップする時間があまりないことを伝えたが、埒が明かないので、バッグからパソコンや書籍などいくつか取り出すと、荷物は12キロまでになった。
「10キロ以上は持ち込み出来ません。」
改めて繰りかえすそのきどった姉ちゃんだったが、「これくらい何とかならないのか?」とお願いすると、こちらをジロッと睨みつけ、
「今回だけ、本当に今回だけですから。」
と冷たく言い放ってようやく了解した。 このプライド高そうな姉ちゃん、こちらが普段相手にしている聞き分けのいい愛知県人の客ではなくて、さぞかし腹の立ったことだろう。
空席がちらほら目立つその機内で、ガラガラの手荷物収容スペースに自分のバッグをぽつんと滑り込ませるのは何の苦労もなかった。だいたい上海に行く日本人ってのは、ツアー客は馬鹿でかいスーツケースを預けるし、出張客は数日分の着替えを小さなバッグに入れているだけなんで、機内の手荷物スペースが一杯になる事は少ないように思える。それも機体は、座席が2−5−2のジェット機なんだから十分なスペースがある。
サービス業でマニュアル脱皮が出来ない人は致命的だ。
ちなみにセントレアのラウンジはよかった。 多少手狭だけどオニギリはあるしドリンクも豊富。ネットも繋げられて仕事も出来た。15分の無料マッサージサービスまであって遠慮なく利用した。 米系航空会社はデルタとノースウェストが経営破たんしたのだが、日系だって状況は厳しいはずである。普段アメリカではユナイテッドのラウンジを利用しているのだけど、あまりに内容が違うのには驚いた。
多少高い金を払っても日系という日本人客があまりに多い理由は納得せざるをえない。
Kyosuke
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