嗚呼!米国駐在員。
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2005年04月27日(水) 列車事故に対する米人のコメント

今日は朝7時の便でクリーブランドに日帰り出張。
朝4時に起きて自宅で中国からのメールチェック。あれだけ前の晩に頼んでいたのに、やっぱり何も来ていない。今日の商談で必要なのに。空港に着いて飛行機に乗り込む直前に、ようやく中国企業の社長をつかまえて情報を入手。ちょっと嫌味を言おうかと思ったけど、向こうも一生懸命やっていることだろう、よくお礼を言って電話を切った。

米人スタッフと一緒にクリーブランドでレンタカーのピックアップ。なんと、用意されていたのは、5万ドルは下らないリンカーンのNavigator !!
法人契約ではエコノミーカーを指定しているのでいつもはファミリーカー。今日は適当な車がなかったのか、アップグレードしてしてくれたんだ。こうなると出張も楽しい。でも、気がつくとちゃっかりハイクラス料金が契約書に記載されている。なんだこの勝手な判断は!どうしてこういい加減なんだ、Hearts!!


商談先まで1時間のドライブ。
同行の米人と、尼崎の列車事故について話をした。ここアメリカでも、今朝の全国紙、地元紙、そしてテレビでも生々しい事故が報道された。

米人が言う。「結局、俺はいつも全く理解出来ない事があるんだけど、」

続きをなかなか言わない。「続けろよ、気にしないから。」


「どうして日本人ってそんなに何でもかんでも細かいんだ?異常だよ。電車が遅れて文句言う乗客がいるんだろ?今回の事故だって、電車の運転士が30秒だか1分だかの遅れを取り戻そうと頑張ったからだろ。それで被害者90人もだして、全くStupidだよ。そういう日本人の性格が引き起こした事故じゃないのか?」


アメリカ人から見るとそうなるのかもしれない。確かにヤツの言った事は外れてはいないのだろう。ただ、何の他意もないアメリカ人の素朴な感想なのである。

もっとも、アメリカ人の国民性というものが引き起こした事件事故というのも、これまでに数え切れないほど起きている事を、彼はもっと知るべきである。

この話を聞いて、他国民を理解する事、理解しあう事というのは、本当にたやすいことではないのだと改めて実感した。


Kyosuke