嗚呼!米国駐在員。
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2005年03月20日(日) |
最も死亡率が高かった車は? |
昨日の新聞に、最も死亡率が高い車のランクが(ひっそりと)発表されていた。
この不名誉なランキングトップはBlazer。
100万台の登録台数のうち、308人の運転者が死亡した。この車、転倒死のランクでも205人とトップであった。Brazerは確か日本でも販売していたのではないかな。
1. Chevrolet Brazer 2dr2WD 308 2. Mitsubishi Mirage 2dr 209 3. Pontiac Firebird 2dr 205 4. Kia Rio 4dr 200 5. Kia Sportage 4dr 197 6. Chevrolet Brazer 4dr2WD 190 7. Ford Explorer 2dr 187 8. Chevrolet Camaro 186 9. Mazda B series 2WD 185 10. Chevrolet Tracker 4WD 183 (Source : Insurance Institute for Highway Safety)
ただこのデータ、2000年から2003年の事故記録であって昨年の記録さえ含まれていない、と新聞記事では注意している。 しかも、Brazerは2002年のTrail Brazerの発売以来限定生産になったし、2位のMirage,3位のFirebirdは現在発売されていない。よって、中古車を買う際の参考程度、と。
また、「データでは、事故の際に運転者がどんな状態だったか、泥酔していたのか、シートベルトをしていなかったのか、スピード違反していたのか、そういった事も分からない。」とあり、この調査結果は絶対ではない、と釘をさしている。
要は、この記事を書いた自動車ジャーナリスト、不名誉なランクに入った自動車メーカーからのパッシングを恐れているのだと思う。そして、2003年までのデータしか発表しないこの機関(Insurance Instititute)も、自動車メーカーを恐れているのか。
そんな立場にない自分から見れば、「Brazerは絶対乗りたくない車、乗ってもらいたくない車」とはっきりいえる。Brazer2ドアがランク1位だけど、4ドアも6位とランクインしている。明らかに、安全じゃない車じゃないか。 確かに死亡事故というのは、車そのもの以外に問題があったかもしれないけど、こうしてデータで示されると、Brazerはイザという時に頼りにならない車なんだ、と結論づけざるを得ない。 安全性を自負しているベンツやトヨタやキャディラックは、このランクには登場していないのが何よりの証拠だ。
自動車メーカーの報復を恐れずに、こうした有効なデータはもっと大きく発表してもいいと思う。一般庶民が車を購入する際の、重要な参考資料にする事が出来るのに。
Kyosuke
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