嗚呼!米国駐在員。
<目次>戻る進む


2005年02月12日(土) 北朝鮮核保有を宣言

金曜は夕刻に出張先のデトロイトから飛行機で戻って、直帰しようか迷ったけどそのまま会社まで行き日本の本社向けに出張レポートを作成。う〜ん、真面目な模範的駐在員だ。その後、午後8時に力尽き、先輩に誘われるまま久しぶりに一緒に食事へ。帰宅は午前様。くたくたでそのまま爆睡。


金曜日の出張帰りの飛行機で呼んだ新聞「Detroit Free Press」。そこで初めて、北朝鮮が核兵器の製造、保持を宣言した事を知った。ブッシュ政権に対抗する自衛措置が理由だと。

いい加減にしてもらいたいもんだ。困ったときに核をちらつかせて、何だかんだ生き延びてきたキム政権。もう10年だぜ。北朝鮮は脅してナンボ、怖がらしてナンボの国にしかすぎない。「ゼニくれなきゃ核もっちゃうよ」の恐喝国家である。なんだか、北朝鮮ももう交渉カード使い果たして無理やり宣言した感じだな。

まあひとついえるのは、こうなった以上、日本の経済制裁をあせらない方がいいという事か。経済制裁支持という日本国民の感情は自分も賛成だけど、残念ながら、日本が単独で北朝鮮に対して動くには危険すぎる。相手の思うツボになってしまうよ。六ヶ国協議がどうなるか分からないけど、五ヶ国の結束を誇示して北朝鮮に圧力をかける方がいい。

それにしても、アメリカが以前の強硬姿勢を今回は見せていないようだ。イラク戦争で、北朝鮮まで手が回らないのか。いや、ブッシュは北朝鮮なんて大嫌いだから、このまま野放しにはさせないだろう。あらゆる手段を使っても、在任中に北朝鮮を崩壊させる気がするんだけど。

そういえば読んでいた新聞で、こんな記事があった。「北朝鮮の兵器はアラスカやハワイまでもが射程圏内であるから、アメリカにとってもただ事ではない。また、日本は非常に脅威を感じているようだ。アメリカが守ってやらないと、日本も核保有の方向に向かってしまう可能性が強い。」

近所がこんなに物騒ならば、日本での核保有も本格検討されているのだろうか。一般紙にこんな過激な記事まで出ると、ヘコムよなあ。これじゃ、経済制裁どころじゃないよ。なんだか、キム1人に踊らされている感じで、気分が悪いよ。


Kyosuke