嗚呼!米国駐在員。
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2005年02月11日(金) 日本飯屋での観察模様

午前中に商談を1件終えてから、デトロイトまで移動。

途中シカゴでフライトの乗り換えもあって疲れた。何が疲れるかといえばセキュリティだ。飛行機乗るたびに長蛇の列に並ばされて、パソコンはカバンから取り出さないといけないし、いちいち靴まで脱がされるは、コートはもちろんジャケットも脱がねばならないはで、バタバタして実に大変。うっかり携帯などポケットに入れたままセキュリティゲートなど通ろうものなら、アラームとともに頭の先から足の先まで執拗な検査を受けねばならない。慣れたといえば慣れたけども、国家が行う抜き打ち検査では簡単にナイフが持ち込めるようであり、どこまで意味があるんだか。

晩飯は1人で日本飯屋へ。奮発して頼んだウニイクラ丼が実に結構。新鮮さはないけど、海から飛行機で2時間も離れたこの地域では贅沢はいえない。
1人で食事というのも暇なのでちょっと周りを観察してみた。

隣のテーブルは、日本人出張者らしき2人と現地駐在員らしきが4人。日本人は出張者はすぐに分かる。スーツをキチンときて、ネクタイしっかり。スーツの上着には社章のバッジ。オッサンなのに、やたらと携帯画面を見る。こんな奴、アメリカじゃいないよ。話題は人事の話ばかり。時節柄かねえ。

正面のテーブルには、日系企業のお偉いらしき日本人のオヤジと、通訳兼秘書のようなアジア系女性、そしてアメリカ人の3人。オヤジ、全く英語を使わずにアメリカ人に日本語で喋りまくる。結構、威張り散らしていた。アメリカ人も慣れない愛想笑いで必死。仕事とはいえツライねえ。全く会話ははずんでいない。
ところが、オヤジがトイレに行った瞬間、通訳の女性とアメリカ人がすごい勢いで喋り始めて盛り上がっていた。分かる分かる、その気持ち。

アメリカの日本飯屋というのも面白いものだ。
あ、そうそう、気がついたんだけど、どうして日本人って、「じゃあ締めましょか」なんて言いつつ、最後にお茶漬けとかそばとか頼むんだろう。周りがそんなんだったから、ついついこちらもつられて梅茶漬けという懐かしメニューを頼んでしまったじゃないか。はは。


Kyosuke