嗚呼!米国駐在員。
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2005年01月11日(火) アメリカと日本のお偉いの差

まず、アメリカ人のトップは気さくだ。

仕事で米人企業の役員などに会う機会があるが、みな一様にFriendlyである。
アメリカ人は権威とか肩書きとかにあまりこだわらない人が多いようだ。みんなファーストネームで呼び合うし、自分のような下っ端が面談を直接申し込んでも嫌な顔せずに会ってくれる。それでいて常に自分の物差しももっているし、よく気を使ってもらえる。相手の背負っているものとその大きな権限を考えると、こちらが恐縮してしまうほどだ。


対して日本人のお偉いとなると話は別だ。
言葉通りに偉そうで、まさに権威主義バリバリである。うちの会社の役員も含めて、たかだか人に会うくらいでもあれこれと注文が多い。奴らの多くは自分で移動することさえ出来なければ、自分1人だけで取引先と話しをする事も出来ない。常にお付きの取り巻きがいないと不安になってしまう、というより、お付をつけることで自己顕示欲を示したいのかもしれない。
会議の前には必ず関連資料を作らせて、会議中に予想外の質問などされると後で顔をつぶされた、と下のものを叱責する。それに、まず自分のような若造の話しなど耳を傾けないだろう。

もちろん個々人の性格もあってひとくくりには出来ないけど、この傾向はそれほど外れていないと思う。それにしても、この差はどこから来るものだろうか。アメリカは個人主義が徹底されているのに対し、日本人は団体意識が強いのも1つの理由と言えるかもしれない。

それにしても、うちの会社の役員はろくなのがいない。
仕事も出来、かつ下に慕われるような人は、出世をしていない。

なぜだろうか。


Kyosuke