嗚呼!米国駐在員。
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2004年12月25日(土) |
たそがれ清兵衛 / BOURNE SPREMACY / CHICAGO |
25日クリスマス。 今日ばかりは店は全く営業していない。店どころかスポーツジムも何もかもクローズ。その上に予定も何もないときたので、今日は一歩も外へ出ずに家でのんびりDVD鑑賞三昧。
まずは、MATT DAMON 主演の「BOURNE SPREMACY」。実は中国で1ドルで買ったDVDだけど、映像も音楽も完璧のコピー版。これで十分。消費者は有難いけど、こんなの出回ったら販売元はやってられんだろうな。ちなみに、中国語タイトルは「謀影重重 2」。何のこった、意味が分からん。BOURNE IDENTITYの続編、という事だろうか。
結婚したくないが子供は欲しいというアメリカ人女性が求める精子の人気第一位、MATT DAMONが主演。いい男なんだろうが飛び切りハンサムではない、それでいて切実そうな顔であり、同性からも好感をもたれそうだ。
記憶を消された国家特殊工作員として、見た目以上にマッチョな身体で派手に飛び回る。インド、イタリア、ドイツ、ロシア、と、国をまたにかけながらも、鍛え上げられてスキのない動きには、男としての憧れ部分も感じる。世界のどこに行こうと見つけられてしまう、それでいて捕まらない、というハラハラした展開。 CIAがからんだストーリーは強引だけども、楽しめる映画。
次に見たのは「CHICAGO」。 中国語サブタイトル、「芝加哥」。(もうええって)。
見る前はなんだかややこしいミステリーだと思ったのだが、ミュージカルをバックにしてとてもテンポのいい作品。女優陣が実力派揃いなので、歌も演技も堪能できてあっという間に見終わってしまった。
かっこいいダンスシーンがこれでもか、と出てきて楽しめる。女性の方は、特に楽しめるのではないだろうか。少しださかったけど、リチャードギアがこんなに歌って踊れるとは知らなかった。アメリカにいる間に一度舞台も見てみたい、と思った。
最後に邦画、「たそがれ清兵衛」。山田洋二監督。これもコピーDVD。さすが中国、邦画もためらいなくやってしまいます。
真田広之と宮沢りえの安定した演技。久しぶりの日本の映画を見て、日本独特の「間」に安心感。自分が日本人であることにホッとする。 アラも無くそつない淡々とした展開。悪く言えば強烈なインパクトのない作品かもしれないが、古き日本のよき情景を背景として、1人のサムライの姿を淡々と描く独特な演出が、味わいを出していて素晴らしい。
米人に日本の映画を貸したことがあったけど、「とてもスローな映画だ」と言われた。確かに、ハリウッドと違って、男優も女優も無駄に会話しない日本映画。特にアメリカ人にはなかなか理解がしてもらえないかもしれないと思う。でも、こうした日本映画っていいなあ、と思うのは、自分がアメリカに住んでいるからこそだろうか。
Kyosuke
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