嗚呼!米国駐在員。
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2004年12月27日(月) |
飛行機に預けた荷物が出てこないときのコメント |
日曜日の昨日は何となく気分が重くて1日中寝てしまった。
確か去年もこの時期に風邪をひいた気がする。 よく考えれば、アメリカも日本も共通の休みの時期というのは、1年の中でもクリスマスから年末にかけたこの時期しかない。仕事からのプレッシャーから解放されて、気が抜けてしまったのだろうか。 普段、仕事上では色んな不満が一杯でストレスの源と思っていたのだけど、仕事がなければないで身体に変調をきたしてしまう。なんとも困ったものだ(笑)。
ホリデーシーズンで連日空港は大混雑。 そんな中、US AIRWAYSで乗客が預けた荷物が届かない、という出来事があった。被害は数千人というからしゃれにならない。
これに対してUS AIWAYSが発表したコメントには笑った。 「この原因は、23日の大雪による悪天候で予想以上に多い荷物作業者が病欠で休んだ為です。」
責任を従業員におっかぶせてどうするんだっての。 このコメントを受けて、当然のごとくUS AIRWAYSの労組が抗議しているが、経営陣は「本当に困った時に助けてくれなかっただろ」と従業員を更に非難。てんやわんやの展開となっている。
US AIRWAYSはCHAPTER 11による債権手続き(つまりは倒産手続き)を申請したり、過去も運営システムにトラブルを起したりで、あまり評判がよろしくない。今回の事件も、乗客の荷物だけを載せた特別便を8便に飛ばして対処しているが、未だに事態は収拾していないようだ。 また、24日と25日の2日で計320便をキャンセルしたが、「スチュワーデスで休みを取る人が予想以上だったから。」という、寝ぼけた理由を発表した。
もう経営陣も従業員もバラバラ。致命的な事件に加えて、無駄な出費。まさにこの会社、倒産まっしぐらだな。 今回の事件で「大幅な従業員の賃金カットをしなければ、2005年には破産せざるを得ないだろう。」なんていうコメントを経営側は出している。こんな飛行機会社だけには自分の命を預けたくない。
何より気の毒は、巻き込まれた乗客だろう。 テレビでも中継していたのだけど、被害者の多くは、たんまりクリスマスプレゼントをカバンに詰めて故郷に帰ろうとしていたアメリカ人。彼らにとっての大イベントを台無しにされた、と怒りも大きかった。
行き場を失った数え切れない荷物の山。 待っていても届くかどうか分からない自分の荷物を待たざるを得ない状況。カウンターには数百人の行列。逆切れしている航空会社の職員。 おお、考えただけでも恐ろしい。
テレビでインタビューされていた人も疲労しきっていたけど、これがなかなかイカしていた。
「こないだUS AIRWAYSに乗った後は、もう2度と乗るまい、と心に決めていたのだけど、今回はそれを忘れてしまっただけの事だ。」
「THIS IS FUN, ISN'T IT?」
こんな時でもユーモアを忘れずにコメントするアメリカ人は素敵だ。もしかしたら、US Airwaysもユーモアを交えて談話を発表したのかもしれないとも思ったけど、それはあまりに不謹慎だろう。
自分の場合、これまでにカバンが破損していたことは2度あったけども、預けた荷物が出てこなかった事はない。その場合、それなりの保証はしてくれるようだけども、これだけ規模が大きくなると、航空会社がまともに対応してくれるか心配になる。ましてやこれだけ揉めている会社だし。
人の命を預かる会社なのだから、国としてももう少しまともに運営するような指導が必要と思う。
Kyosuke
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