嗚呼!米国駐在員。
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2004年12月22日(水) 忘年会に誘われない上司

評判のすこぶる悪い上司が東京本社にいる。

恐らく自分で何かを作り出すことが出来ない人なのだろう。このお方は、部下が担当の仕事を途中で横取りして引っ掻き回してしまう。仕事上、この人の部署にこちらからもたまに連絡をする時があるが、「その件は今日から私が仕切りますから」とその上司に突然言われて困惑する。

これまでの経緯も何もしらないのに一体何が出来るのか。
権力とポジションを背景に、ただ威圧的にしかものが言えないから話にならない。

仕事を奪われた形の部下にこっそり電話をする。
「おいおい、一体どうなっちゃってるの?話にならないよ。」

「いや、あの件はあの人が全部やるっていうから、私は何も言えません。」
「その件で私に何も言わずあの人は自分だけで取引先に行きました。もう一切知りません。」と担当が切れている。当然だ。

人を育てるとか組織のあり方とかは一切無視。能力がないのに自己保身だけはしなくちゃいかん、っていうんで手っ取り早い方法を選んでいるのだろうか。内容が政治的決着が必要な重要事項ならまだしも、入社数年の若手でも対応可能な案件だからたちが悪い。それで仕事をしているフリをしているのだろう。

上司が全く信頼されていないこの部署。
この部署が、忘年会をやった、と聞いた。興味本位もあってちょっと気になり、東京に電話をした時に聞いてみた。

「忘年会やったんやって。なんや、みんな仲がいいんじゃないか。」

「いえ、結果論なんですが(笑)、あのお方だけは結局参加出来ない日に忘年会の日が設定されひっそりやりました。上司抜きで大いに盛り上がりましたよ。」

あはは。何が結果論だって。嘘ばっか。まあ、そうなるわな。

忘年会に誘われない上司。こりゃ、寂しいものだ。
もっとも、本人は気がついてないんだろうな。


Kyosuke