嗚呼!米国駐在員。
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2004年12月08日(水) 怒鳴るマスター / カナダへ

朝7時発のNW機でデトロイトへ。
空港はNorthWestのハブだけあって、他のターミナルとは格段に異なる扱いだ。その規模と清潔さに驚いた。とにかく広すぎて、移動用としてターミナル内にモノレールが絶えず走っているのも圧巻だ。ターミナル同士を結ぶものはよくあるのだけど、同一ターミナルの中にあるモノレールははじめて見た。ターミナルの端から出口まで歩いたのだけど、15分くらいかかってしまった。

今日のレンタカーはモンテカルロ。
自分じゃ絶対買わないけどレンタカーなら歓迎だ。気分よくハイウェウェイを飛ばして1件目の商談へ。

その後、いつも行く日本食やで昼飯。イクラ丼とたぬきうどんのセット定食を注文。カウンターに座って待っていると、すぐ隣に2人ずれのオデブな日本人が座ったので、空いている反対側に1つずれる。そして、カウンター越しのマスターらしきオヤジが、出来上がったイクラ丼を横の日本人に渡してしまう。
「それ私のじゃないです」

オヤジは明らかにムッとして、丼をカウンターに置いたまま担当ウェイトレスの若いインド人女性をどなりつける。

「カウンター番号が違うんだよ!何やってるんじゃ!(日本語)」

インド人、こちらを指差し、「He shifted! He hifshited!」 と慌てて弁明。必死の形相。

何か俺、悪い事やったか? 

カウンターに置き去りの丼を取ってイクラ丼を食べる。 店の選択肢がないというのは実につらい。

店にはおせち料理90ドルで予約受付中、などと書いてある。どこにいようと、日本人の正月はやっぱりおせち料理だな。

午後に場所を移動してもう1件面談をした後、そのまま車を運転してカナダへ向かう。

国境のイミグレで車に乗ったまま簡単な圧迫面接(のように見えるよな。足を窓に投げ出したままの陸軍兵士のようなスキンヘッドが色々聞いてくるんだから。)を受けて、カナダ入り。道路はキロ表示になり、ガソリンはリッター表示になる。車で1時間半走って目的地のホテルにチェックイン。適当に夕食の寂れたレストランを探して入る。チキンもリブも少量だ。やっぱりここはカナダだ。


仕事とはいえこうして出張に出てくるたびに、色んな発見があって自分の好奇心も少し満たされてきて、それはそれで心地よいものである。


Kyosuke