嗚呼!米国駐在員。
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2004年12月03日(金) ホテルの警報機 / 仕事貧乏は抜けきれず

昨晩の出張先のホテルには参った。
明け方に冷え込みが厳しくなったので、部屋の据え置きヒーターの温度を上げた。そのままベッドで眠りに戻ると、突然けたたましく部屋の警報が鳴った。

慌てて飛び起きるとヒーターが焦げ臭い。
すぐに電源を切って部屋の扉を開けて換気をする。臭いは収まったのだが、けたたましい警報は鳴りっぱなしで従業員も誰も来やしない。周りの部屋もさぞかし迷惑な事だろう。

しょうがなく内線1番のフロントに電話をする。

「おい!!この警報が聞こえるか!どうすりゃいいんだ?」

「こちらは FAREFIELD INN のフロントです. MAY I HELP YOU?」

「分かってるよ!!俺は客で今あんたのホテルの部屋だよ。警報が聞こえるかっての!!」

「YES, I DO.」

「だから音がうるさいんだって。止めてくれよ!!」

「警報機のフタを開ければ音は止まります。」 ガチャッ。

あ、ほんとだ、止まった。

それにしても、警報がなっても何もなしかよ。本当に火事だったらどないするんや。これじゃ警報機も何にも意味ないわな。まるで目覚まし時計がなった程度の扱いだ。

そもそも、なんだったんだろう、あのボロヒーターは。
おかげで朝の5時だというのに、目が覚めてしまった。まあ、アメリカの安ホテルチェーンなんて、防災意識がこんなもんだと良く分かった。

今日は朝に一件取引先とミーティングをしてから、ボストンまでドライブ。
昨日と今日で300マイル(480キロ)は走っているのに特に疲れもない。ハイウェイは渋滞もないし、空は天気だし、いい気分転換だった。

予定より4時間も早いフライトに乗れてシカゴへ戻る。
夕方についつい会社によって書類の処理と日本への出張報告書など。

いつものように午後5時ピッタリにアメリカ人スタッフが次々会社を後にする。

「ヘイ!何やってるんだ?今日は金曜日だぜ。ここは日本じゃないんだぜ。とっとと帰りなよ。」

2日間出張に出ていた上に、その帰りに会社によって遅くまで仕事をする感覚は彼らには信じられないのだろうか。自分も何やってるんだ、と思う。この仕事貧乏は何とかならんものかね。まだまだアメリカ人と同じ生活をするにはほど遠い自分を感じるのであった。


Kyosuke