嗚呼!米国駐在員。
<目次>戻る進む


2004年10月19日(火) メジャーリーグが熱い!

メジャーリーグの優勝を決めるゲームはワールドシリーズと呼ばれる。これは、アメリカがベースボール発祥の地であること、そしてアメリカ人は「全米一つまりは世界一」という自負心をもつからであろう。それは、日本一を決める日本シリーズとはあまりにも違う。

今年のワールドシリーズはどうなるのだろうか。
もっともワールドシリーズよりも、世間の注目を集めているのがニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックスとの間の「アメリカンリーグ・チャンピオンシップ(優勝決定戦)」かもしれない。ヤンキースとレッドソックスは、メジャー創成期からの宿命のライバル。日本にいたときは楽しみに観戦していた巨人対阪神などは比較にならないほどの伝統の一戦、そして因縁の対決である。 

もちろん松井がでているという事もあるのだけど、この数日はゲームに釘付けだ。連日夜の12時そして1時まで白熱した試合。アウェーチームに対する客席からの容赦ないブーイング。

長年日本のプロ野球に親しんで、それなりに楽しんできたのだけど、この戦いは正直言えば参ったなあ、という感じである。
それは、単に個人レベルの違いというより、選手全員の気迫と集中力があまりにもすごいのである。ここは、一戦一戦、一球一球が全力勝負。それが見ている側にもひしひしと伝わる。

7戦戦って最後に4戦勝てばいい、という日本シリーズ。ともすれば、効率的に最後に4つ勝つ事、捨て試合を作ったりする事が緻密で計算高い試合だともてはやされるような野球とは、全く違うベースボールがここにはある。

田口のカージナルスとアストロズの試合も連日緊迫感のあるゲームが続いており、勝負の行方が分からない。そして、3連勝した後で一気に勝負をかけられなかったヤンキースが今日も負けていよいよ3勝3敗のタイになった。こちらも行方が分からない。

メジャーで残った最後の4チームが決死の覚悟でぶつかったとき、つまるところ各チームの戦力差なんて全くないという事だろうと思う。



Kyosuke