嗚呼!米国駐在員。
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2004年10月18日(月) |
大統領選挙に対する一般庶民の反応 |
連日、大統領選挙で盛り上がっているメディア。 両候補者の支持率も毎日日替わりで、いよいよ混沌としてきた。
この選挙は、有権者による得票数の多い方が当選すると思われがちなんだけど、そうではない。獲得した選挙人票数の多い候補者が勝つ。一般の有権者が投じた票で勝っても落選するというケースは、前回2000年のゴア対ブッシュの選挙が有名だ。
2000年はゴアの得票数がブッシュを約55万票上回ったのに、各州に割り当てられた選挙人票数で負けたために落選、という結果を招いた。歴史的な接戦であったのだけど、当時日本にいた自分は、さっぱり大統領選挙の仕組みが分からずに何の事やら意味が分からなかったな。 最後のフロリダの開票結果を巡って連邦最高裁まで上り詰めるという異常な事態を経て、当選者が決まるまでに1ヶ月以上かかった。今回もやはり浮動州の最大手がフロリダであり、両陣営にとって行方が気になる最重要州と言われている。
それにしても、やれケリーだ、ブッシュだ、と騒ぎ立てるメディアだけど、庶民の話を聞いてみたくて社内の米人Kに聞いた。
「大統領選挙は行くの?どっちに投票するつもり?」 「選挙はいくけど、どっちだって? う〜ん、ブッシュかな。ケリーもブッシュも嘘つきなんだけど、ケリーの方が嘘が多い。」 「えっ、理由はそれだけなの?」 「まあ、しいていえば俺は保守的なのかな。まあ、いいんちゃうか、大統領変えなくても、ってとこかな。」 「ケリーとブッシュの討論は見たの?」 「見た見た。でもな、ありゃ、一般市民には何の事かさっぱり分からないぜ。国土安全保障やエネルギー、メディカルケアなんて、俺達の生活に 何の関わりがあるか分からないよ。あの討論をしっかり理解した一般国民はあまりいないのが実態じゃないのか。内容も抽象的だしな。」
なるほど。 もしかしたら、これは大多数の庶民の意見を代表しているのかもしれないな。
TVニュースや新聞を見ると、大統領選挙はさも米国国民の最大の関心事のように伝えられているのだけど、うちのスタッフが言うように、実際の庶民のほとんどはワールドシリーズの行方の方が今は大事なのかもしれない。
Kyosuke
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