嗚呼!米国駐在員。
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2004年10月14日(木) |
メジャーリーグ 松井賞賛 |
商談が早く終わったので、予定より3本も早い便でダラスから戻る。
さすがテキサス、PRESIDENT JORGE BUSH TURNPIKEという名前のハイウェイがあった。広大な土地の割には、街に出て行けば適度に都会だし、いい所だな、と思った。せっかく早く戻ったのに、よせばいいのに空港から会社に寄ったものだから、結局帰りは遅くなってしまった。
帰りの飛行機で久しぶりにUSA TODAYをじっくり読んだ。 スポーツページは、
YANKEES KNOW THEY CAN DEPEND ON MATSUI. のタイトルが目を引く。松井を賞賛する記事だ。
先日のボストン戦、松井は5打点の大活躍にも関わらず、話題は押えの守護神リベラに持ってかれた。年俸22億円のこの男、その日は母国パナマで親戚の葬式に出席した後、5時間のフライトでニューヨークにもどって1点差のピンチで登板、そのまま押えて勝利を呼び込んだのだから、翌日の1面は当然か。パナマからニューヨークのフライトは、ヤンキースが600万払って手当てしたというから、超VIP待遇である。 でも、それだけのことをする価値がある男である。
派手好きなアメリカにおいて、松井の活躍というのは派手さがないから我々が期待するほど(期待しすぎだけど)取り上げられない。日本のメディアが取り上げるほどは取り上げられない、と言ったほうが正解か。そんな中で、松井の働きにスポットが当てられた今日の記事は最高であった。松井については、何と相手チームのボストンレッドソックスのホームページの中でも取り上げられている。
そうそう、レッドソックスのペドロ・マルティネスも忘れてはならない。 この人を食ったような顔のピッチャーは最高だ。昨日、彼ががマウンドへ上がった瞬間、スタンドのヤンキースファンから大合唱が起こった。 「Who is your daddy?(君の父親は誰? )」。
9月24日のヤ軍戦で敗戦投手になったマルティネスは、ヤケ気味に「いくら好投しても勝てない。イライラするし、もう対戦したくない。ヤンキースには帽子を脱いで『ダディー』と言うしかない」と語った。 これは、逆らうことはできない、勝てない相手という意味で用いた言い回し。これをヤジに使われたのだ。
対するマルティネスのコメントがいい。 「気持ちよかったよ。15年前、オレはバス代の50セントもなくてマンゴーの木の下に座っていた。でも、今日はニューヨークで人々の関心の中心にいたわけだからな」
こんな男達が勝負をかける舞台。まだまだ楽しみは続く。
Kyosuke
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