嗚呼!米国駐在員。
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2004年10月06日(水) 寿司カウンター

出張2日目。
朝8時にボスを空港まで迎えに行って合流。そのまま取引先と商談。商談は長く昼過ぎまでかかり、昼飯も取る時間なく慌てて午後に別の取引先へ。
総じていい話が多く、逆に担当としては課題が山積み。でもいい傾向だ。

ボスとは別れて1人でホテルに戻る。
今日は気分も良かったので、午後7時前に日本食屋へ。寿司カウンターへ座って寿司を食べることにする。

ビールはSAPPORO RESERVEという見慣れぬビールを注文。初めて見たけど日本で発売されているのだろうか。
ネタを1つ1つ頼むのは面倒臭いので、お任せで上寿司の盛り合わせに中トロを追加で頼む。よく、寿司ネタの好き嫌いを言う人がいるけど、自分の場合は寿司なら何でもいい。どれも好きだから、その中で順位なんかつけられないのだ。本当に寿司がすきなら、これでいいと思うんだけどな。ネタはどれも結構。久しぶりの上品な味に満足。

少し食い足りなくて、カウンター越しの職人さんに追加を頼む。
この人、山本譲二そっくり。目の前に座った自分にも何も話しかけてこない。アメリカだから遠慮しているのだろうか。彼に上寿司の中で安そうなアジとハマチを頼む。

「お客さん、アジおいしかったですか?」山本譲二が突然聞いてくる。
こちとら安そうだから頼んだだけなのだけど、「ええ、おいしかったのでもう少しもらおうと思って」と適当に答えると、
「そうですか!やっぱりねえ。このアジ、日本直送なんですよ。九州で取れたアジです。」
「どうりでねえ。おいしかったですよ。」

こちらもカウンターにわざわざ座ったのでなめられてたまるか、と背伸びした回答をしてしまう。単に安そうだから頼んだのだけど、こんな言い方されるとなんとなくいい気分になってしまう。
丁寧に握られたアジは最高にうまかった。

山本譲二も気をよくしてきたか、話しかけてきた。

「景気はどうですか?」

う〜ん、普通の質問で返答に困った。
大人はこれをきっかけに話を膨らますのだろうか。


気がつけば、カウンターはアメリカ人で埋まってきた。
隣の40代くらいの夫婦はおしゃれ。奥さんもこぎれいでおそらく共働きのようだ。赤ワインで乾杯の前にカウンターでキス。いや〜、日本人じゃ無理だな。
カウンターケースの魚を指差して、これは何だ?と山本譲二に質問攻め。丁寧に英語で説明していた。

贅沢な夕食。チップ込みで60ドルなり。


Kyosuke