嗚呼!米国駐在員。
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2004年09月23日(木) |
イチローにケチをつける |
昨晩は6打数4安打の活躍で、メジャーの年間最多記録257安打まであと「10」となったイチロー。さぞかし日本では一大ニュースとして大きく取り上げられているに違いない。
アメリカではどうか。 毎日目をさらのようにして新聞を見ているのだが、残念ながらその取り上げられ方はたいしたものではない。
今日のUSA TODAYには、珍しくイチローの写真が小さく片隅に出ており興味深く記事を読んでみたが、それは記録を持つシスラーの記事が中心となったものであった。もちろん、シスラーが取り上げられた背景はイチローが記録に迫っているからであるが、どうみてもあまりイチローを称えるような記事とは思えないのである。
「シスラーはパワーヒッターで100打点を4回記録した。257安打の内訳は399塁打で2塁打以上は86本。一方のSUZUKIは、243安打の内訳は300塁打、何と215本が単打で2塁打以上は36本。」
「マリナーズのライトは、あまり長打を打たずに数字を重ねただけ。」
「シスラーが現行の162試合だったら(当時は154試合)、270安打の計算になる。」
そして、セントルイスにはイチローが記録を破らないように願う団体がある、とも書いてある。
とにかくイチローにケチをつけてばっかりだ。
メジャーリーグはやっぱりパワーヒッターの評価が圧倒的に高い。だからこそホームランだけを狙う選手が多いし、ホームランバッターはいつでも人気が高い。ホームランは“分かりやすい”から、アメリカ人は好きなんだと思う。
アメリカでよく聞く話に、「イチローは確かにいい選手で尊敬に値する、ただ、自分の息子に野球をやらせる時にあんなバッティングはさせたくない。」というのがある。コツコツあてる選手というイメージが強く、確かにアメリカ人の志向とは違っているかもしれない。
日本で阪神のバースが王の本塁打記録を抜こうとした際、「外人だから」という理由で勝負さえ避けた事件が起こったけど、ただ、そういったような話は表には出てきていないし全く感じられない。もしかしたら心の底では、日本人のくせに、と思っている選手もいるかもしれないけど、少なくとも日本であったように勝負をさせてくれない、といったことは起こらないだろう。どの投手も「俺が抑えてやる」と真っ向勝負を挑んでくるから、その意味ではイチローもファンも幸せだろう。
でも、メジャーなんだから細かい難癖つけずにもっとイチローの記録で盛り上がってくれよ、と思うのが本音だ。
シングルヒットの積み重ねで何が悪い。こうなったら、思いっきりシスラーの記録を抜いてくれ。
頑張れ!!イチロー!!
Kyosuke
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