嗚呼!米国駐在員。
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2004年09月21日(火) |
留学後にアメリカで就職すること |
「アメリカの大学に入学して、卒業後に日本に戻らずにアメリカで過ごす」
今の若者が憧れる将来像の一つかもしれないが(自分は考えもしなかったけど)、その現実は当然ながら厳しいものだ。
今日はある日系のシステム会社から、1人のエンジニアが我が支店に派遣されてきた。会社のシステムのチェックと、最近蔓延しているウィルスとスパイウェアの駆除が目的だ。
ランチをしながら彼と話をした。 とてもナイスガイだ。
語学留学をきっかけにアメリカに来てから10年経過したという。学校を出てから最初に入った会社がネットバブルの崩壊とテロ後の不景気で倒産。その後、数ヶ月の休職期間を経て現在の会社に2年前に入ったという。
もう日本には戻れない、これからもアメリカで生活したい、という彼に意地悪な質問をしてみた。
「じゃあ何で日系企業に入ったの。」
「実はすごく悩みました。ただ、雇ってくれそうだったのは日系のみでしたので、職にありついて生活する事が最優先の状況で、変なプライドを気にしている状況ではありませんでしたから。」と言っていた。
よほど突出した能力があれば別だが、留学後にそのまま米系企業で就職なんていうのは簡単な話ではない。アメリカの会社だって、たかだか数年間こちらで過ごしただけの日本人に職を与えるほどお気楽ではない。
そんな当たり前といえば当たり前の状況が理解出来ずに、行けば何とかなるや程度で何となくアメリカに渡る若者は後を絶たない。そして、「英語が使いたいんです」何ていうアホな志望動機をひっさげて面接する輩も珍しくないのが、本当に驚きである。こんな奴らは、所詮、親のスネをかじっているのだろう。身分不相応な高級車、見ているこちらが恥ずかしい。 アメリカにはこんな日本人の若者が一杯いる。
留学するな、とは言わないけど、単に留学しただけで甘い汁が吸えるほど、世の中そんなに甘くはない。
今日話をした彼は、そんな状況を客観的にしっかりと認識しながらも、それでも自分はアメリカで生活していきたいんです、と目を輝かして言っていた。 自分もここまで目を輝かして生活感を語るには、相当ネジ巻かないと難しいな、と感じた。というより、こんなのは努力して思うことではないから、ちょっぴりうらやましかった。
Kyosuke
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