嗚呼!米国駐在員。
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2004年09月08日(水) |
中国でカネをすられたことについて。 |
久しぶりの出勤。 いつものように車で通勤。車から周りをのんびりと眺めてつい先日までいた中国と比較すると、やっぱりアメリカは豊かだなあ、と正直に感じる。車は1人1台。広い家と豊富な食料。
アメリカの豊かさを求めて移民を希望する中国人はまだまだ多い、と上海で話した取引先の女性は言っていた。
でも、豊かであることと幸せであることは、全く別問題である。
8月29日付けでも書いたが、背中をマッサージされている時に財布から金をすられた。
平和ボケの日本人と生きるために必死の中国人。彼女も見つかったらクビ覚悟。いや、クビどころか公安にしょっぴかれて処罰されるかもしれない。中国で犯罪者のレッテルが張られたら、一生ついて回る。それだけのリスクを持って財布から金を抜いた。 地方都市から稼ぐために都会に出てきて、生きるか死ぬかで日々命かけている人間に、疑うことを忘れかけたボケ人間がまともに対処できるわけがない。
抜かれた事が分かった時には頭に血が上って、金返せ、と詰め寄ったけど、ハイ、分かりました、なんて言う訳ないよな。
後から冷静に考えたら、これは日本の中高生が万引きするレベルとは訳が違う、自分や家族の一生をかけたその決断。こちらもそれなりの緊張感を持って異国に踏み入れねばならないのに、初心を忘れた罰である。
まあ、偉そうなこと言っているけど、要するに財布を出しっぱなしで視界から外した自分が、あまりにも無防備だったということなんだけど。つくずく情けない。
時差ぼけだろうか、今朝は朝4時過ぎに目が覚めて眠れなくなった。6時を過ぎてもなかなか明るくならなかった家の外。そして現在夜の7時。あたりはもうすっかり暗くなってきた。
夏は完全に終わったな。
Kyosuke
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