嗚呼!米国駐在員。
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2004年08月10日(火) 掃除機

掃除機の音が大嫌いである。

特にアメリカの掃除機は、図体も音もバカでかい割には全然ゴミを吸い取らない役立たずである。我々駐在員は、自分の家もそうなのだが、掃除機だけは日本から持ってきている人が多い。日本製の方がよっぽど小回りも聞いて音も静か、ゴミもよく吸い取るからだ。

この音が何故嫌いか。
小さい時、寝坊して遅くまで布団でぐずぐずしていると、母親が早く起きなさい、邪魔だ邪魔だ、と掃除機をかけはじめた。その音に対する嫌な印象が残っているのかもしれない。

こうして仕事を終えて残業していると、メキシコ系のおばちゃんがずけずけと事務所に入ってきて、それこそバカでかい音を立ててデスクの周りに掃除機をかける。おばちゃんは与えられた仕事を淡々とこなしているだけなのだが、これが非常にうっとおしい。
大人げないとは思いながらも、この爆音だけは耐えられないので、こちらも露骨に嫌な顔をするのだが、そんな事にはお構い無しに、せっせせっせと掃除機をかけるおばちゃん。
心なしか、うるさいなあ、という表情をこちらが出すときに限って、時間をかけて念入りに掃除しているような気もする。

この音、自分で掃除機をかけているときは気にならないのに、不思議なものである。


Kyosuke