嗚呼!米国駐在員。
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2004年08月05日(木) 米人スタッフのたくらみは・・・

朝8時過ぎに事務所の机に座るとすぐに自分の直通電話がなった。
電話の相手は米人スタッフのR。奴は今日から3日間、出張のはずだ。

「頼みがある。今すぐに空港に来てくれ。大至急だ!」

何だか訳が分からないが、言われるままに会社を飛び出して空港に向かった。何でも自分でキッチリやるタイプのRから、こんな連絡が入るとはなんだろうか?色々と思いをめぐらすが、わざわざ呼びつけるという意味が全く分からないまま空港に着く。
大きく手を振るRの横に車をつけると、奴は突然助手席を空けて荷物を放り込んだ。

「とりあえずこれを事務所に置いおいてくれ。飛行機がもう出てしまう。俺はもう時間がないから。」と叫んでドアをしめ、大急ぎで走り去ってしまった。

奴が放り込んだ荷物はゴルフバッグであった。

ははあ、コイツめ、出張と言いながらゴルフしようと思ってたな!1日あれば済むような用事に3日もかけて出張に行くと言うから、おかしいなと思ったんだよな。
案の定、無事にチェックインを済ませた奴から後ほど電話がかかってきた。

「今日は空港に着いたのが遅れてしまった。荷物は飛行機出発予定時間の45分前を切ったら受け付けてもらえないって言うから・・・」

あえてゴルフの事は何も聞かなかったし、向こうも何も話さなかった。
ゴルフバッグは目立たないように会社の物置にぶちこんでいたのだが、よりによってボスが見つけてしまった。Rが戻り次第事情を問いただすって。あ〜あ。

Rよ。こっそり事を進めるなら、もっと用意周到にやらなくっちゃ。


Kyosuke