嗚呼!米国駐在員。
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2004年07月24日(土) 携帯電話を買う

出張明けの金曜。せっかくの金曜だというのに朝から猛烈に忙しい。もう午後11時になろうかというのに帰れない。気分転換にこの文章を書いてみる。


会社の先輩が新たに携帯を作りたい、というので付き合った。
アメリカで買う携帯。これがややこしい。まずは、電話だけ売って後の通信は勝手にやってくれ、という意味不明な店がまだまだあるので、しっかりACTIATIONしてもらう、つまり電話が使えるようにしてもらえる店に行かねばならない。

本体価格はほとんどの機種で値引きをしているが、この値引きはリベートと言っていわゆる払い戻しである。つまり、一旦は全額払って、あとで郵便で必要書類を送れば、後日に値引き額がチェックで送られてくるという仕組み。

まずはプランを選ばねばならないが、このリベートを得るには、月に40ドル以上のプランに一旦入らねばならない。「リベート受けたら安いのに買えれば」と店員は言うが、その通りである。

また、よく分からないのが、デポジット。
自分の場合は、いきなり500ドルくらい取られた。1年後に金利つきで戻ってくるのだけど、ああ、信用されてないんだなあ、と嫌な気分であった。ところが先輩の場合は、デポジット要りません、だって。理由を聞いたら、クレジットヒストリーが素晴らしいから、と。
赴任したばっかでヒストリーもなにもないのにな。俺だって同じ条件だろうが。まあ、別に取られないに越したことないけど。

そしてリベートを受ける為には、色々ややこしい。
ちなみに今回は175ドルの機種に対して130ドルくらいのリベートだから大きい。必要な書類は、レシートはもちろん、製造番号(オリジナルのバーコード要)、初回の請求書のコピー、などなど。

といっても、こちらの郵便っていい加減だから、ちゃんと届くのかどうかも分からない。そして、すっかり忘れた頃にこのリベートは帰ってくるのだ。うまくいけば。

最後に、ちゃんと動くかどうか確認したら、案の定、電話はウンともスンとも言わない。店員は、「数時間待ってみたら動くと思う」といってさっさと話を終えようとする。「そんなはずはない。ちゃんと調べてくれ。」「いや、大丈夫はずだって。」こんな問答を10分位していたら、電話が通じた。一安心。

ちなみに携帯。ハイテクの国のイメージの割には、古い古い。
日本と比べれば数年間遅れていて、実に格好悪いモデルばかりだ。携帯でメールなんて、とても無理に思えるものばかりである。メールも写真もやっている人を見たことがない。


Kyosuke