嗚呼!米国駐在員。
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2004年07月25日(日) |
健康を気にしたら不健康である |
「快癒力」 (篠原佳年著 サンマーク出版)読了。
たった一度の人生を、楽しく健やかに、充実したものにするための最高の健康法は、「病気」を気にしない、「健康」を気にしないこと。難病治療の名人と呼ばれた著者がたどりついた「イメージがあれば、健康になれる」という真実は、あえて言ってみればごく当然のことかもしれない。ただ、「病気を治すのは薬と医者ではなく自分次第」という基本原則を分かりやすく納得のいくように記されており、自分の生き方はこれでいいのか、と振り返る気にさせられる著書である。
実は6年ほど前に体調を崩して入院した時期があったのだが、お見舞いに来てくれた大学の友人が進めてくれた本。当時はなるほどな、とは思ったものの、当時、病の渦中に入っていた自分には自分を変えるような余裕はなかったような気がする。
健康に不安もない現在、あらためて読み直すと、実にうなずくような内容ばかりである。 病気になることは、悪いことではない。何が自分にとって大事なことなのか、という事をきづかせてくれるまたとない機会であり、これまでの生き方は問題だ、と教えてくれる。一生懸命生きる事がいつも正しいとは限らない。それが、自分以外には正しくないかも知れないからだ。病気になって本当の自分を見つめなおし、欠点に気がついて生き方を修正すれば健康を保つことが出来る。
思い起こせば、入院した時期は、初めて転勤してしばらくたってからのこと。色々あって精神と身体のバランスが崩れていたのは明らかであった。まさに「病は気から」である。でも、おかげで等身大の自分が分かるいいきっかけにはなった。
30を超えてからは、健康ネタを友人と語る機会も増えてきた。 健康を考える時点で不健康、と今でも思うのだけど、結局は、夢中に何かを追い求めるモノがあれば、病気になんかなっているヒマなんてないと思う。
年を重ねるごとに世間と自分が分かってきて、常に目標を持つことは難しくなってくるのだけど、なんとなく毎日を過ごす事だけはやめたいと心がけているのだが。
Kyosuke
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