嗚呼!米国駐在員。
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2004年07月19日(月) 初めてポリスに捕まった日

天気の良い日曜日。昼から近所でゴルフ。地元の知り合い、日系のおじさん、そして会社の先輩。
ここまではいつもの休日。

問題は帰り道である。先輩の車の後ろについて車を走らせていたら、後ろにパトカーがビカビカビカっバリバリバリバリっと、(分かるだろうか?)車体中を光らせて後ろにぴったり。

ありゃりゃ、先輩の車かその前を走っている車、捕まったんじゃないか?と思ったら、なんとこちらを指差して車を停めろ、と言う。
オイオイ、俺かいな?

とりあえず車を停めて降りようとすると、
サングラスをかけたいかにも映画に出てくるようなガタイのいい警官は「動くな!!手はハンドルに乗せろ!!」と言う。

おおげさやなあ。分かった分かった。そして言われるまま、免許書と自動車保険のカードを見せると、
「18マイルオーバーの速度違反だ。シートベルトもしてないな。」
「違う違う。シートベルトはたった今外したばっかや。」
「じゃあ、スピード違反は取り締まることにする。シートに座ったまま動くな!」

もうなすがままである。
パトカーの中で書類を書いた警官がまたやってきて、「免許書は預かる。コート(法廷)かpolice stationに行って罰金を納めたら返すことになっている。詳しくはこの書類を読んでおくように。」と淡々と述べて帰ろうとする。

一旦免許書取られたら、つまりは身分証明書を失うことになる。これでは飛行機にも乗れないし、後々やっかいである。

「待ってくれ!カネならすぐ払うから免許書を返して欲しい。」
「ここじゃ受け取れない。最寄の警察署に行って話しをしてみてくれ」
「だって、アンタが俺の免許書もってるじゃないか。警察署に行っても届いてないって言われるだろうが。最寄の警察署なんか分からないから、パトカーで案内して欲しい。」

こちらも必死だったし、警官も訳の分からんアジア人がおかしな英語でまくしたてたのを気の毒に思ったのだろう。
「よっしゃ。俺について来い。」 なかなかいい警官であった。

5分ほど走って警察へ。罰金は75ドル。30キロオーバーでこの罰金は日本と比べてどうだろうか。
ぴったり無かったので80ドル出すと、「おつりはない」と言う。「おつりは要らん」と言うと、「違う違う、丁度の金額しか受け取らないという事だ。カードも受け付けない。」
融通きかんなあ。先輩に電話して5ドル借りて支払い。無事に免許書は戻ってきた。

捕まった場所は、スクールゾーン。それまで50マイル制限だったのが、急に30マイル制限になって、そこに入った瞬間に捕まった。まあ、制限速度が変わった瞬間に掴まえるというのは、こちらの警官がよく使う手であるし、今回は自分でも認識していたので、無駄な抵抗は一切しなかった。罰金だけで済むならばしょうがないのだが、日本のように点数も取られたりするんだろうか。気になる所だ。

今回初めて警察に捕まったのだが(スピードオーバーは日本も含めて初めて)、冷静だった点は、捕まってすぐに窓を全開にした事。自分の車は、運転席と助手席に州で違法のTINT(日本で言うスモークか)が貼ってある。おかげでこれは見つからなかった。
また、ラッキーだったのは、いつもゴルフの帰りは必ずビールを飲んで帰るのだが、今日は暑くて疲れたので、今日に限ってアイスティーにしておいた事。これで酒気帯びなんか食らったらたまらない所だった。不幸中の幸いか。

まあ、毎日色々あって楽しいですわ.


Kyosuke