嗚呼!米国駐在員。
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2004年05月12日(水) 米国流 取引先でのSurprise!

出張先の米国系某大手自動社メーカーの受付での出来事。

大きな待合室で待っていると、いかにも上品な初老の紳士が6人、ビシッと高そうなスーツを決めて受付に現れた。どこかの会社の役員クラスだろうか。リチャード.ギア風のいかした紳士ばかりである。1人は手に大きな花束を抱えている。

受付の人に椅子を用意させてから、おもむろに1人の女性を呼び出してもらっていた。
その女性が受付に現れると、6人がずらっと勢ぞろい。Happy Anneversary!と言いながら、花束を渡す。実にキマッていてかっこいい。

そして、そのまま受付の前におかれた椅子に女性を座らせて、彼女を目の前になんとこの6人が歌いだした。これが、滅茶苦茶にうまい。何の歌だかは知らないけど、それぞれがパートに分かれて見事にハモっていた。というか、ハモっているというレベルではない。プロも驚きというレベルである。
歌は数曲続いたが、椅子に座った女性はもう涙を流さんばかりの大感激である。社内からも続々と見物人が集まって、ちょっとした人だかりになった。

歌が終わると、これからも長い付き合いを、とだけ言い残し、6人はさっさと帰ってしまった。

この女性が担当である以上、この6人が所属する会社との取引がなくなる事はないだろう。


Kyosuke