嗚呼!米国駐在員。
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2004年05月11日(火) 出張先での晩飯の問題

今日はすっかり慣れたデトロイトに出張。
晴れわたる快晴の中、すっかり慣れたハイウェイを走らせ客先へ。オープンにしたカマロやコルベットを何台も見かけるが、どう見たって格好いい。ほれぼれする。青空とたくさんの緑ににブルーやレッドが良く映える。年中オープンで走れる西海岸と違って、こちらは季節が限定されるから、冬の間手入れも大変だったろう。だからなおさら、車も喜んでいるように感じるのか。

客先に入る前に、いつも立ち寄る日本レストランで遅めの昼食。たぬきうどんとイクラ丼のセットで9ドル弱。今日はイクラが少ない気がしたけど、いつきてもうまい。隣のテーブルでは、6,7人の日本人サラリーマンが、一言も発せずNHK放送を見ながら黙々と飯を食っている。う〜ん、不気味である。でも、日本では見慣れた光景かな。
自分のテーブルからテレビの画面は見えないけど、ぼそぼそと菅直人の辞任会見が聞こえてきた。やっぱ辞めちゃったんだな、まああそこまできちゃうと辞めざるをえなかったろうが。チラッと土井たか子も未納だったとか言ってたけど、こうなりゃ私もあなたもといもづる式に出てきて、結局残った議員の方が少なくなったりして。でも、いづれにしても、辞職した国会議員が国民年金払ったとしても焼け石に水。根本的な解決にはならないのが寂しいところだな。

商談の方は、価格を下げろ下げろの一点張りで参った。
こちらも状況は説明するが、そこは海千山千の社長と購買である。こちらも何とかサポートしたいのは山々であるが、時代がそうはさせてくれないのが辛いところ。といっても、アメリカ人との交渉なので、時には冗談を交えての交渉。結局は結論でずに宿題となってしまった。でも、そんな内容よりも、よくアメリカ人に囲まれて2時間も話ししたなあ、とそっちの方にやや満足した。1年前に初めて来たときには、言っていることも分からなければ、いいたい事も言えずに情けない思いばかりだったから。でも、やはりもっと英語力を磨かねば、という思いはまだまだ強い。
次に訪問したときはゴルフをしようと誘われて、客先を後にしてホテルへ。

出張時の晩飯はいつも悩む。
誰か連れがいるときはそうでもないのだが、1人の時はキツイ。特にアメリカのレストランは家族団らんの場と化しているので1人でぽつんは、実に居心地が悪い。こんなときはウェイトレスがいちいち、うまいか?とか、機嫌はどうか?とか聞いてくるのも、正直うっとうしくなる。しかも、どこにいってもメニューは肉やサンドイッチ、ハンバーガーに山盛りのポテトばかりで、これまたすっかり飽きてしまっている。という訳で、煩わしさが少ないファーストフードを選んでしまう事が多くなった。
今日はホテルの道沿いを走ると、マクドナルド、バーガーキング、サブウェイ、ウェンディーズ、と、4天王が揃っている。どれを選んでもいつもの昼飯と変わらない。どこに入っても頼んでいないメニューはないかもしれない。脳みそがどれも拒否するがしょうがない。究極の選択の中、少しは健康によさそうなサブウェイに入り、ステーキチーズを注文(どこが健康にいいんだか・・)。ホテルに持ち帰る。
ああ、日本のラーメン屋、定食屋、カレーのココ1番、そして吉野家。気兼ねなく1人でふらりと入って、会話をすることなくうまい飯を食う事は、なんて贅沢なことだったのだろうか。ホテルに戻ると、ピザの宅配が隣の部屋へデリバリーしていた。ああ、こんなのもありなんか。でもピザじゃなあ。1人の出張が多いと、夕食の問題は結構大きな問題なのである。


Kyosuke