嗚呼!米国駐在員。
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2004年05月07日(金) |
スタッフを問いただす |
週末の度にクソ寒い中をゴルフばかりやっていた影響からか、ちょっと風邪気味である。 昨日は退社後に新駐在員を家具屋と電気屋に案内し、そうそうと帰宅。午後8時過ぎにはそのまま寝てしまった。自分の場合、風邪を引くときは明らかに疲労と睡眠不足が原因。今回の風邪は心当たりがありすぎるくらいだけども、昨晩ぐっすり寝たおかげで少しは持ち直してきた。
今日は出社してから会社の受付女性を問いただす。 彼女、昨日は定時前に勝手に帰宅してしまった。支店長がいないと、現地社員の中には完全に気が抜けるのがいるが、まさに彼女はその中の1人。ボスが不在の時、普段はお喋りに講じるのだが、さすがに勝手に4時ごろに帰っちゃまずい。帰った後に、彼女となかのあまり良くない経理の女の子が文句を言っきたので分かった。もしかして何か事情があって誰かに言付けて帰ったのであれば、それはやむなしゆえ、とりあえず全員に確認をしたが、やっぱり誰も彼女が帰った理由を何も聞いていない。
そこで彼女に「昨日は早く帰ったね、どうしたの?」と聞くと、えっ!?という表情をしたけど、手馴れた様子で「昨日は早く出勤したからその分早く帰ったの」と言う。ナショナルスタッフとの個別の契約内容までこちらは分からないが、もしそんな契約がしてあるなら、それを非難して逆に訴えられてもかなわないから、ひとまず彼女の説明には納得する。 「そうだったの。でも、誰かに一言くらい言ってから帰ってよ。就業中に突然消えたら誰でも驚くし、心配するでしょ。これからは気をつけてよ。」「分かったわ。これからは一言言うわ。ごめんなさいね」
ちなみに、彼女が早く出勤したのは全くの嘘。ここしばらく朝1番にオフィスの鍵を開けるのは、いつも自分である。ただ、ここでそんな指摘をしてもしょうがないので、あっさりと注意を促した。彼女にしてみれば、駐在1年の若造日本人が、わざわざこんな事を言ってくるとは思いもよらなかったろう。そして、嘘をついてしまった事が完全に見抜かれたと気づいていると思う。こんなやりとりをしてから、自分が彼女に頼んだ仕事全てが、これまでには考えられないほど迅速に処理された。
スタッフにも色んな人種がいるからこそ、不公平感が出ないようにしなければいけない。今回文句をいってきた経理の子は本当にまじめなアジア系の子なんだけど、こちらとしてもそんな指摘を受けながら黙って見過ごす訳にはいかない。示しがつかない。もっとも、自分はボスではないしそんな権限もないからやりすぎには注意しなければと思うけども。 日本にいる時は、仕事以外についてあれこれ指摘したりされたりという事はほとんどなかったけど、こちらでは、暗黙の了解とかそんなものが一切ないので、そんな局面もでてくる。これが、異国で働くことの煩わしさでもあり楽しさでもある。
Kyosuke
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