嗚呼!米国駐在員。
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2004年04月30日(金) |
転勤による仕事引継ぎの問題 |
今日は明日帰国する同僚の最終出勤日。 もう土壇場だというのに、仕事の引継ぎであれやこれやと降って沸いたように話を繰り出してくる。おいおい、辞令が出てから今まで2ヶ月何やってたんだよ、もっと早く言えよ、と文句も言うけど、帰国を前にした奴は心ここにあらずである。「何とかなりますから」 どっさり渡された資料の中で1件、訳の分からない請求書を見つけた。この野郎、黙って帰国しようとしたな。早速問いただすも、はっきりしない。やれやれ、残される方はたまらないな。
入社以来過去2回、引継ぎを受ける立場になったのだけど、2人とも何かの問題を残していってくれた。問題があるのは悪い事ではない。仕事をする以上は何かしらの問題を抱える事になるから、逆に問題がない事はおかしいともいえる。要は、そういった問題点を自分でしっかり把握した上で、慣れない後任に如何に要点を絞って説明し受け継ぐかが大事なのである。
中には、自分でもどうにでもならず1人で抱え込んだ問題を、転勤をいい機会にして丸投げ、自分はキレイな身体で新天地に向かう輩もいる。得てして抱え込むような問題こそ、金がからんだそれこそヤバイ問題が多い。過去にうちの会社でもそんな問題が起こって、後任が逆切れし大問題が大問題を呼んだ事があった。そうならないように、管理部隊が転勤者に引き継ぎ書の作成を義務付けているのだが、あまり効果があるようには思えない。
もっとも、引き継いで去る方は長年の経験上“たいした事はない”と思ってしまう問題でも、それを引き継いだ者は初めての扱い分野と担当先である場合が多く、単に内容がうまく把握できずに大騒ぎする場合だってある訳だから、一概になんともいえないのである。
まあ、今回の場合は大した事はないので、何とか残った自分で処理しるしかないな。よく振り返ると、1年前に自分がこちらに来た時も、それこそ初の海外転勤前と毎日の飲み会の連続で心ここにあらずだったのかもしれない。引継ぎを受けた同僚はえらい迷惑だったろうな。あはは。
Kyosuke
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