嗚呼!米国駐在員。
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2004年04月29日(木) 出張先で酩酊の1日

朝5時に起きてコネチカットの客先へ出張。
相変わらずオヘア空港は朝6時だというのに人が多い。何だか最近は疲れ気味で、6時30分の搭乗と共に爆睡してしまった。これだけ寝れると2時間のフライトもあっという間である。

レンタカーですっかり慣れた道を走って客先へ。購買の女性とその上司のオヤジと1時間半ばかり商談。
もともと田舎の会社でみんな人がいいのに加えて、今の商売でそんなに大きな問題も起こっていないので、こちらからあれこれと話をして特に質問も受けずに終了。
客先との面談で、あれこれ聞かれれば聞かれたで返答に困ってしまう(内容的にも語学的にも)のだが、今回のように自分の発言に対して何も質問を受けなければ受けないで、俺の言ってる事は伝わっているんだろうか、と不安にもなるんだよなあ。

購買担当の女性はえらい早口で、難しい顔してこっちに喋りかけてきた後に、それがジョークのつもりなのか必ず自分のコメントに笑う。何言っているか分からない場合もあるのだけど、とりあえず笑っとけ、と思って笑うとそれがジョークでなかったりして不思議な顔をされるから、難しいもんだ。
まあ依然として語学の問題はあるのだけど、それが以前のようにコンプレックスに感じなくなってきた。特に取引先からは、こうしてろくに会話も出来ない奴がわざわざ飛行機乗って来てくれた、と思われればそれでいいや、程度に考えるようにしている。

商談後、取締役のオヤジを誘って近所の小さなイタリアンでランチ。
天気もいいから俺はビールをオーダーするけどお前はどうする?といわれ、断るはずもなく、結局BBCという地ビールを大ジョッキ(ほんとにデカイ)3杯ずつ。すっかり酩酊。
こうなるともう英語が全く出てこずに、気づいたら日本語が出てきてしまう。オッサンも、気分よく家族の話、愛車の話、日本の話をしてくれる。いやいや、気難しい人と思っていたけど、すっかり打ち解けて良かった良かった。

次に来たときにはドイツレストランでドイツビールを飲む事を約束して、別れる。
その後の空港までの1時間のドライブは、昼の1時というのにもう酔っ払って大変だった。途中でどうにもトイレが我慢出来ずにマクドナルドへ駆け込んだが、何事もなくて一安心。

空港に着いて帰りのチケットを発券したが、まだボーディングまで2時間半もあり、もう酒も飲みたくないしなあ、どうしようかなあと思っていたら、20分前に出発していたはずのシカゴ便がまだ離陸してないという。駄目もとでカウンターに行って話しをすると、急いで乗って、とあっさりOKして飛び乗る。
機体は50人乗り位の小型機だったが、実にラッキー。席に着いた途端、爆睡。でも1時間くらいしたら、機体は揺れるは酒は回るはで気持ち悪くなって起きてしまう。こうなると眠れなくて、かといっても活字を見る気にもならずに、ただ早く着くことを祈る(だったら飲むなって)。

着陸が近くなり、スチュワーデス(と呼んでいいのだろうか?)のおばちゃんが、乗り換え案内をする。「シアトル行きはチャーリー13、デトロイトは、ブラボー8・・」何や?チャーリーとかブラボーって。よくよく聞いてみると、どうやら 頭文字をとって GATE NO. C13をチャーリー13、B8をブラボー8と呼んでいるようだ。間違えない為にはいいんだろうけど、知らないとなんのこっちゃさっぱり分からないな。

結局当初予定より3時間も早くシカゴに戻る。
といっても、昼に飲んだビールが効いて頭が痛くなってきたので、会社を横目に通り過ぎて帰宅する。いやいや、本当に酒が弱くなったものだなあ。


Kyosuke