嗚呼!米国駐在員。
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2004年04月22日(木) 米人スタッフの仕事分担

今日は他の日本人駐在員が全員出張で不在。
こんな日に少々気の抜けた米人が色々問題を起こす事があるのだが、今日は無難に終了。米人といえば、やっぱり我々日本人のことをどう思っているんだろうかが気になる。あるスタッフは、オフィス内で日本語で話されると、いつも自分の悪口を言われているようであまり気分が良くない、と言ってたが、それは間違っていないのかもしれないな。
幸いうちの支店の米人同士は、仕事は仕事で割り切る所があるから、日本人がいない時にお喋りに講じてしまう事は少ない。

午後は、取引先が日本から出張してきており、事務所で打ち合わせ。
雑談中に日本の携帯の話を聞いたのだが、今では動画付きは当たり前、テレビも見れるし、ナビゲーションまで付いていると言っていた。ほんまかいな!? わずか1年で色々変わったものだなあ。
自分も日本にいたときはこんな新製品に飛びついていたのだが、環境とは不思議なもので、今じゃ携帯なんか喋れればいいや程度にしか思わないけどな。


自分もアメリカに来て1年経って、ある程度米人との付き合い方は慣れてきたのだが、それはそれで新たな局面にぶつかる事が出てきた。米人は決められた仕事の範囲外はやらない事が多いのだが、裏を返せば自分の仕事、自分の担当と位置づけられた事を他人には一切触れさせない所がある。
スタッフRにはある担当先を任せているのだが、その担当先に対して従来商売とは全く別のモノを売り込もうとする場合、それをRに伝えてやらそうとするとなかなかうまくいかない。従来のモノを決められた担当先に納入する事が自分の仕事であると認識しているから、新しいモノはどうでもいいのである。
かといってRに頼まずに自分で動いてみると、「俺の担当先に手を出すな」という事になる。

何度かこんな局面に遭遇した結果、うまくいくのは、給料の決定権を持つ人間(ボスですな)に「この仕事はこいつがやるから」と言ってもらう事だった。言われた方は「YES,SIR!」で終わり。
日本人だったら、言われた方は不平不満の一つも抱くんだろうが、うちの米人スタッフは本当にあっさりしたもので、全く何の問題もないようだ。

彼らは、いい意味でのプライドも高いし、仕事の分担主義が徹底しているが、それもこれも給料がからんでいるからなのである。 これは、うちのスタッフだけかもしれないが。


Kyosuke