嗚呼!米国駐在員。
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2004年03月29日(月) |
返品するにも限度あり |
のんびりとした日曜日。気温も60度近くまで上がり過ごしやすい。昼から大雨になるが、春の兆しと思えばうれしい天気といってもよいか。
昨日のスポーツジムの話だが、今日は2階のダンベルコーナーの奥で、なんと美容師の卵らしきが10人くらい集まってマネキンの頭に向かってカットの練習をしていた。まったくもって、なんでやねん、である。 スーツを着た講師らしきの指導のもと、生徒は若い女性からおばさんから黒人のおっさんもいた。それにしても、ほとんどがコーラ飲みながらガムをくちゃくちゃ噛んで、マネキンの頭を見よう見まねで適当に切り刻んでいるのだが、こんないい加減な態度でカットされた方はたまらんな、という人が多かったな。といっても、実際の美容師もこんなのばかりなのが困りものだが。 こんな風景をバーベルをえいや、と持ち上げながら見ているのも、おかしな感じだった。 一体、何でこんなところでやっているんだろうか? でも周りは誰もそんなことを気にせず、何もないかのように自分のトレーニングに専念していたのも、また異様な光景であった。
午後には近所のHOME DEPOという巨大ホームセンターに行く。 実は自分のピックアップトラックの荷台部分をいじる為のドライバーを昨日購入したのだが、違う形を買ってしまったので返品して取替えようと思ったのだ。
どの店でもそうだが返品コーナーには長蛇の列。いくら購入後90日は返品可能とはいえ、こっちの人はそれに甘えてとにかく買って気に入らなきゃ返せばいいや、くらいにしか思ってない人が多いようだ。返品にはそれなりにやむを得ない場合も多いのだろうが、客にも責任はあるはずである。この列でも驚くべき光景がよくみられる。
前に並んでたのは、なんとバスタブを荷車に乗っけたおばちゃん。もってたレシートを見ると、1ヶ月前の購入で400ドル弱の買い物。明らかに箱はボロボロ。こりゃ、返品もめるんじゃないかな、と思いきや、対応した店員は箱の中身も見ずに、あっさり金額を返却してるから、分からないものだ。他にも使いかけのペンキ缶を持ったおばあちゃんもいたな。 返却された品物は、無造作に山のように積んである。これ、元の商品棚にそのまま戻すんじゃないか、と不安になるが、多分そうしてるんだろうな。 人が使った後のバスタブなんて買ってしまったらショックだよな。
そういえば前に見たのだが、電気屋の返品コーナーで、プレイステーションのソフトを3つくらい持ってきて返金を求める兄ちゃんがいた。おそらく、ゲームに飽きてしまって持ち込んだのだろうが、いくら自分は店にも無関係だとえ、さすがに頭にきたな。ここは中古ソフト屋じゃないんだから。もちろん、店員も突っぱねるのが当然だろうけど、「自分が損する訳じゃないから」という理屈で、何も考えずすぐに返金に応じてしまうのが一般的という。
ちなみに、私の前任者の奥さんは、8年にわたる駐在生活の最後には、この返品を当たり前のようにしょっちゅうやっていたという。聞いた話では、旦那の服やネクタイを買うのに好みが分からないからいくつも適当にとりあえず買って、家で旦那が気に入らなかったものは、返品しにいく。そんな事を平気でやってたらしい。
ほんまに恥ずかしい話、最低、最悪である。
Kyosuke
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