嗚呼!米国駐在員。
<目次>|戻る|進む
2004年03月10日(水) |
ハイウェイパトロール / 客先はブロンド女性 |
今日はさすがに驚いた。 デトロイトのハイウェイを走っていると、横の車線をパトカーが越していく。そしてスピードを落として自分の車の横にぴったりつく。パトカーを見ると、ダイハードに出てきたような黒人の警官が明らかにこちらを睨みつける。慌ててメーターを見ると、75マイル(120キロ)。たかだか制限速度の5マイルオーバーだからスピードは問題ないはずなんだけどな(しかし、でこぼこ道でなんちゅう制限速度や)、何かやばい事したかな、と再度警官を見ると、なにやらこちらに叫んでいるが聞こえるわけがない。そのうち回転灯がついて、マイクで何か叫びだした。 駐在してからせっかく無違反で来たのに、やれやれ、と思って車を寄せながら、再度マイクでのメッセージを聞くと「危ないから地図を見ながら運転するなよ」と言っているようだ。 そういえば、初めての場所に行くことで地図を見ながらの運転だった。慌てて地図を座席の後ろに大げさに放り投げ(そこまでしなくてもよかったか)、OK!OK!と身振りでアピールすると、ものすごい勢いでパトカーは走り去った。 何もなくてよかったが、実にひやりとした瞬間だったな。
今日の午前中は、ドタキャンされた客先にあえて行く。 だめもとで会社前から電話を入れると、相手先は出てきた。しめた、と思い、今目の前にいるからちょっとだけでも会えないか、と言うと、快く了解。ドタキャンして罰が悪かったのか、あれこれと言い訳してきたけど、こっちも気にしてない。相手は40前くらいのブロンドのキャリアウーマンといったタイプで、爪もネイルアートがしてあってとても感じがよかった。デスクの周りには、いかにも、という感じで、旦那と子供の写真がずらり。 しかしどうでもいいが、ブロンド女性と日本人の男ほど不釣合いなものはないな、と面談中に思った。大きな目でじっとこちらを見て会話してくるのだが、こちらは全く男としては問題外という目で見られているな、と何故か勝手に思う。この妙な劣等感は、どこから来るんだろうか。もっとも、先方は初対面の日本人営業にそこまでの感覚すら抱いてないんだろうが。 まあ彼女とは、もちろん仕事上で色んな話が出来て収穫があったので、言われたとおりそのまま資料だけ渡して帰ってこなくてよかった、と思う。
午後は、取引先の日本からの出張者と合流して客先訪問。 その人は英語は話せないけど、技術者としてのベースがしっかりしているので、先方のエンジニアとも通じるものがあったようだ。そんな姿を見ると、いつも手に職のないこちらからみると、うらやましいなあ。
晩はそのまま日本食屋へ。 10ヶ月振りに日本酒を飲む。もう身体が受け付けないのか実にまずかった。単に安酒だったのか。 午後8時過ぎにホテルに戻って、何とも暇でしょうがない。
Kyosuke
|