嗚呼!米国駐在員。
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2004年02月23日(月) 髪を切る大変さ / アイスホッケー観戦

昨夜は車で20分ほどのAll State Arenaでプロアイスホッケーの試合観戦。
Chicago Wolvesの相手はHouston。ホッケーはスポーツニュースで見た事がある程度だけど、プロはどんなものか興味があった。午後7時の試合開始前は、さすがに米国のプロスポーツ、会場内に大爆音を響かせて花火を連発するわで大いに盛り上げる。
いきなり試合開始早々に乱闘が始まり観客は総立ち。でもこれも見せ場なんだろう、審判もチームメートも止めない。選手の動きは予想以上にスピーディーで、大男が思いっきりぶちあたるので迫力満点。ただ、ルールがはっきり分からないので、多少は勉強しておけばよかったと後悔。選手交代もこまめにそれもかなり頻繁にされるんだけど、いつ誰がどんな基準で交代するのかがさっぱり分からない。
ゴールも小さいのだが、以外と点が入るものである。

すきっ腹に2杯目の生ビールを流しこんだ頃には、多少の酔いも手伝ってか、アイスパックがどこにあるか目で追えなくなってしまった。よって試合の後半になると、ぼんやりと回りの観客観察をする。
プレーとプレーの合間には、必ずロックが流れたりキャラクターが踊ったりするのだが、もう周りのアメリカ人はそのたびに席を立ってノリノリ。結構子供たちが多いのだが、もう試合そっちのけで男の子も女の子も踊りまくる。いやいや、その勢いたるやすさまじいものがあった。子供だけじゃなくって、お父さんもお母さんも一緒になって歌うは踊るは。こんなとき、日本人はこんな楽しみ方できる人は少ないんじゃないか。 みんな本当に楽しそうで、なんかいい光景だった。肝心のホッケーはシカゴが勝ったんだけど、まあ試合の結果はどっちでもよかったかな。


今日は散髪へ。
せっかくアメリカに来たんだから、と思ってこれまで米系、韓国系に通い、我慢に我慢を重ねてきたけど、もう我慢に限界が来て日系の美容院へ。
昨日の土曜に電話をしたら、既に3月中旬まで平日も含めて予約は一杯と言われたけども、ラッキーなことに今日の午前で1人キャンセルが出たというのですぐに予約した。

アメリカの散髪屋がいかにお粗末かはわざわざ改める必要もないだろう。
昨年赴任して初めての散髪は忘れられない。 座った瞬間に無造作に霧吹き、はさみでざっくざっくいきなり切り始めて、はいおしまい。わずか10-15分。
おいおい、シャンプーはないのか。髪は流さないのか!?乾かさないのか!? 本当に惨めな思いでホテルに帰ってシャワーを浴びて髪を流したのを覚えている。 韓国系は、バリカンだけで仕上げる。ゴム手袋での臭いシャンプーで出来上がりはすっかり韓国人。

断っておくが、髪型そのものにはあれこれ注文するつもりはない。
ただ、日本にいる時は月に一度の贅沢な時間を過ごしたいとも思って、髪を切りにいってたつもりなので、ある種リラックスしたい気持ちがあるのかもしれない。こちらの散髪はリラックスとは無縁で常にはらはらどきどきの戦いなので、もう勘弁。

というわけで本日は最高であった。
切る前に髪を丁寧に洗ってくれる。日本では何で聞くのかと思っていた、「お湯加減は如何ですか」「かゆいところはございませんか」「気持ち悪い所ございませんか」という言葉も、非常に心地いい。
ところであれはみんななんて答えてるんだろう。いつもは会話になってないで、と思いながらも「大丈夫です」と答えるのだが、これは無難なんだろうか。
大阪の時は、かゆくなくても「まだここがかゆいで」とか平気で言ってたけど、東京に転勤して言ってみたら、「えっ!?」って聞き返された。目覚ましテレビでもやってたけど、大阪に比べて東京はほとんど「ここがかゆい」なんて言う人はいないんだとか。あははは。

という訳で、久しぶりに納得した時を過ごし、30ドルの料金に10ドルとちょっと大目のチップで見栄を張ってしまった。唯一誤算というか気まずかったのは、同じ会社の後輩の奥さんと鉢合わせしてしまったことか。
日頃、その後輩に対しては、せっかくアメリカに来て日系床屋なんか行ってる様じゃあかんで・・・なんて偉そうな口聞いていたから。今頃、奥さんは家に帰って旦那に報告してるんだろうな。
あの人も口だけだな、なんて言われているのが目に浮かぶ・・・


Kyosuke