嗚呼!米国駐在員。
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2004年02月10日(火) 黄色のマスタング

今日は朝6時40分のフライトで出張。
朝5時、真っ暗な中に家を出るが、気温は久しぶりにそれほど低くなく、摂氏30度(マイナス1度)で寒くない。氷点下でも寒くなくなるとは、自分の身体もかなり麻痺してきたものだ。

目的地のHEARTFORDに着いて、いつものようにレンタカーを借りる。
毎回この瞬間はどんな車が当たるのか楽しみなのだが、今日は黄色のマスタング。最高である。
予約では車種指定が出来きないので、普段はカローラだとかRAV4だとかシボレーのセダンが多いのだが、HEARTFORDはマスタングがよく当たる。いつもは黒なのだが黄色は初めてだ。こんな日に限って長距離ドライブの予定がないのは残念。

早速カーブをがんがん責めながら運転する。雪が積もった地味な土地には非常に目立つのか、料金所のおばちゃんも、「黄色のマスタングなんてかっこいいね。何年式?スノータイヤは?」とか後ろが並んでるのに質問してくる。こちらもいかにも自分の車のように答える。

気分よく、客先到着。商談もラッキーなことに予定の3時間があっさり1時間で終了。
迷わず寄り道をして帰る。
周りは雪景色の山、そこを走るどこまでも続く一直線のハイウェイ。車もほとんどなし。
FMでロックをかけながら80マイル(130キロ)で飛ばしてた時、ふと、ああ最高やな、と感じた。 真冬で最近はほとんど外にも出れず、娯楽もなく毎日過ごしているからか、ちょっとした事でこんなに満足している自分に驚いた。

空港に戻った時に距離を見ると、通常よりも70マイル(110KM)も余計に走っていたから、もはや寄り道ではないか。
と、いい気分だったのはここまで。
帰りのフライトが悪天候でキャンセルになってしまった。幸い、2時間半後の次の便が予定通り出発するらしく、運良く空席もあったのでうまくもぐりこめたのはまだラッキーだった。

どっと疲れて戻ってくるともう夜の10時前。
飛行機をおりて携帯の電源を入れた途端に東京から電話。おいおい、勘弁してくれよ、と思ったが、つかの間の気分転換できた1日だった。


Kyosuke