嗚呼!米国駐在員。
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2004年02月02日(月) ヨガと不思議な夢

昨晩は会社の同僚夫婦を誘って鍋。
同世代ということもあってかなかなか楽しかった。日本酒はなんとアメリカに来て初めてだから9ヶ月ぶりだろうか、せっかく差し入れしてくれたのだが、急ピッチであっという間に空になった。それにしても本当に久しぶりに酒を飲んで喋った気がした。普段は酒を飲んでも、客との接待や上司がらみしかなく、そんなものは少しも酔っ払わないし、苦痛なだけなんだよな。

日本にいた時は、気軽に一杯誘える知り合いや同級生も多く、彼らとの付き合いが実にストレス解消になっていたのだな、と今更ながら実感する。米国に来てからは、日常の仕事や生活で忙しいという言い訳の元にそんな仲間も見つける事をしておらず、これが今のストレスに大きくつながっている原因のひとつなのかもしれない。

午後6時から11時近くまで、結構飲んだ割には今朝の目覚めはすっきり。
10時30分からは、前から気になっていたスポーツジムのヨガのクラスに参加してみる。スローな動きの中に普段意識さえしない筋肉にゆっくりと刺激を与える。それだけなのに、足の裏が暑くなり汗ばんでくる。このクラスは、エアロビなんかより人気もあって参加者で一杯であった。ヨガに対するアメリカ人の興味関心が高いのも新たな発見で、ある意味で意外であった。リフレッシュするには筋トレよりもはるかにいい。

家に帰って確定申告の作業を進める。
といっても、日本ではもちろんやった事がないので初めての経験である。マニュアルに沿って埋めていくのだが、日本の銀行預金の金利収入だとか、ちょっと調べないと分からない事項も多い。金利収入というほどの金利がついていない事ははっきりしているし、あまりにも低金利ゆえに金利そのものに何の興味さえなかったのだが、初めての申告なので、とりあえずしっかり調べてみる事にする。(といっても東京三菱に聞けば、個人の年間取得金利など、すぐに教えてくれるものなのかどうかも疑問なのだが)
それにしても項目が多く複雑だ。これを全米国民が丁寧に記入してきっちりと申告しているとは、とてもとても考えられないのだがなあ。

そのうちに、ヨガの疲れか、突然強烈な睡魔に襲われてそのまま3時間ほど熟睡。
夢の中では、なぜか自分が巨人のピッチングコーチになっており、あれこれとベテラン投手にも指導しようと意気込んでいるのだが、工藤投手がやってきて「自分はベテランだし任せて欲しい。開幕までまだまだ時間があるじゃないですか。あれこれと指導受ける必要ない」と言う。そして工藤投手に対して「お前には任せているから何も心配していない。好きなようにやれ」と伝えるのであるが、コーチとしてそんな事しか言わなくていいのだろうか、俺の存在はなんなんだ、と自問自答する、嫌な嫌な夢だった。
その後に金縛りにあって苦しいのに、叫んでも叫んでも目が覚めない。かろうじて目を覚ました時にはおかしな疲労感で一杯だった。

一体俺は何をやっているのだろうか。
こんな窮屈な昼寝は初めてだし、こんなにはっきりと夢を覚えているのも初めてかもしれない。
ヨガの不思議なパワーの影響だろうか。(←そんな事はないだろうに)
30越してアメリカに来て9ヶ月。まだまだ何の波風もない落ち着いた生活はさせてくれそうにないな。 


Kyosuke