嗚呼!米国駐在員。
<目次>戻る進む


2004年01月29日(木) ウィルスに忙殺

今日も仕事がたまって朝からばたばたとしていた所に、誰かのパソコンがウィルス汚染されたのか、おかしなメールが入ってくる。
東京の本社からも、おかしなメールがこちらから送られてきてタイトルだけついているが何なのか、という問い合わせが入った。どうやら、保存メールが無作為にばらまかれているといった、非常にたちの悪いウィルスのようだ。会社であるから、当然秘密と思われる文書も一応あるはずで、これが取引先などにまかれると冗談ではすまない。
ただ、一体何がどういう原因でこうなっているのかがさっぱりつかめないので、後は米国本社のシステム管理に任せておくしかなかった。
困るのは、どこの誰に対してどんなタイトルの内容文書が流れたのかさっぱりわからないという事。

日本で働いていたときは、大元のサーバーでがっちりと管理されていたようなので、全くこんな問題は起きなかったが、やはり海外支店はそこまで金もかけていなかったという事だろうか。こんなことは金の問題ではないと思うのだが、あきらかに管理不足だろう。取引先に流れた時には誰が頭をさげなくちゃならないと思っているんだよ!、と、申し訳ないながらも、いつでも管理部隊への風当たりはきつくなる。

所詮、所帯の小さな海外駐在事務所であり、こんな問題が起きたら仕事に火がついていようと全部自分で対処しなくてはならない。日本はよかった、内線一本で担当が飛んできて面倒見てくれたからな。 まさに今日は仕事でやる事は山ほどあったのだが、ウィルススキャンや関連ネットを見てたりしていたら何もしないうちに時間だけが経ってしまった(昨日と同じですな)。 こんな日を、非生産的な一日、というんだろうか。

午後6時過ぎてようやく一服。
ようやく仕事をこなすかと思ったら、こんな日に限って朝を迎えた日本からの電話が何本も入る。
相手も、ここぞとばかりにあれもこれも言うし、こちらも負けじとあれこれ伝えてしまうので、ついつい長電話。気がついたらもう午後8時。やれやれ。これから仕事もする気にならず日記をアップする(会社でやるなよ)。

いいなあ、こちらのスタッフは定時ぴったり、それも見事に定時ぴったりに何もなかったように「グッナアーイ」だもんな。 駐在員になって日本みたいに回りの目もなければ嫌味をいう上司もなし、何の気兼ねなく定時ぴったりで帰ることに問題はない。‘今日はぴたりと終わって米人スタッフと一緒に駐車場に歩いていこう’、と毎朝のように決意して家を出るのだが、実現できたのは一度もない。要領悪すぎるな。

ここまで書いてまた日本から電話が入った。気がつくと午後9時ですっかり暖房が切られて冷えてきた。
もう仕事はやらずに帰る事に決めた。やれやれ何してるんだか。


Kyosuke