嗚呼!米国駐在員。
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2004年01月20日(火) PUBLIC UTILITY

10時間睡眠で9時起床、快適な祝日の目覚め。
さて、今日はなにをするかな、と考えつつのんびり自宅のパソコンでメールチェックすると、東京本社から自宅アドレスにメールが入っている。そういえば、万が一の為に教えておいてあったっけ。実際に自宅アドレスで仕事メールを受け取るのも初めての事なのだが、こんなとき、メールを開く前からほぼ100%悪い話であることは容易に想像がつく。案の定、のどかな祝日の朝がふっとぶような内容であり、メールの最後は あとはそちらにお任せします、と締められた。 なんともぶつけようのない苛立ちと怒りで一杯になってしまった。
こんな内容のメールを送りっぱなしにするなよな、いったいどういうつもりや!と電話で真意を確認したかったが、東京は夜中の12時。メール見なけりゃよかったとも思ったがどうしようもない。うーん、内容からすれば明朝1番で動かねばならない。

迷ったあげく家で悶々としてても埒が明かないので、とりあえずジムに行って頭を冷やすことにする。
マシンに身を任せのんびりと歩きながら、冷静に考える。
仕事のメール1通でこれだけ怒れるという事は、逆に自分はひょっとしてこの仕事が本当に好きなのではないか? 自分に合っているという事ではないか? いやいや、単に客先に対して悪い話をしたくないだけのかっこつけという事だろうか? 商社という仕事の曖昧さがいけないんだ、交渉すれば何とかなるケースとなんともならないケースもある、ついつい他人任せで 本社の交渉が足りない、と思ってしまう事に原因があるんだな。とはいえ事実として交渉不足の時もあるからなんともいえない、何をどうすればよいのか結論はでない。 
結局、最後には 「今までだってそうだったように、まあなるようになるだろう。誰かを責めても始まらないな」と無理に思い込む。日本であれば、電話一本で情報を取りまくり解決策に少しでも向かう事が出来るのだが、海外駐在員はそうもいかない。時期が来るときまでじっと自分の中で問題を抱えておかねばならない。

という訳で、やっぱり休日出勤。
いろんな雑務を整理している内にだいぶ気分が楽になった。
誰かに言われた事があるのだが、やるべき仕事が多くて混沌としているときには、一番簡単な問題から処理していけ、と。そのうちに頭もすっきりしてきて大きな問題も捉え方が変わってくる、という事だが、まさにそのとおりだと感じる。たまには誰もいない事務所で淡々と仕事をするのもはかどるものだ。

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電話会社のSBCとの問題がようやく解決した。
全く頼んだ覚えのない、SBC YAHOO! とやらのプロバイダー料金が長々と毎月徴収されてきた。毎月10ドル程度とはいえ、電話料金が月に10ドルくらいなので、請求書の半額はこの覚えのない料金だ。電話でもメールでも何十回となく、外すように指摘、1回外れて喜んだらなぜかまた翌月よりチャージされてきた。電話では、分かった分かった、すぐ手続きしますといつもオペレーターが言うが、全く直る気配がないので、先月のチェックを送る際に、身に覚えのない数か月分のチャージは絶対に払うつもりがない、ときっぱり明記したレターをつけたのが効を奏したのか、この数ヶ月分チャージを差っ引いた新規の請求書が届いた。
一度アメリカ人スタッフに「日本人だからって馬鹿にしてるんじゃないか」と文句を言ったら、「俺だって引越しして3週間も電話回線を繋いでもらえなかった。アメリカ人だってうまくいかないんだから気にするな」と笑われた。やはり1社独占で競争もなし、アメリカでもSBCのはサービスの悪さが問題になっているとの事。
やれやれ、とにかくこれ以上トラブルはごめんだ。

そういえば、入居してからガスや水道は請求が来るのに、電気料金だけは数ヶ月こなかった。
「電気料金滞納」としてこんな冬場に突然電気止められても困るので、気になって電話をした所、何と登録がされていなかったらしい。なら何で電気が通ってるんや!と突っ込みもしたくなったが、「ともかく請求書を出してくれ、支払いはすぐにする」と善良な消費者ずらしていうと、じゃあ本日入居扱いで登録します、なんて言う。 まあ単純に4ヶ月くらいの料金は得するので、おっしゃられる通りに従いました(当然)。
こういうのは本当にいい加減だよな。

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さて、明日から日本より来客で週末まで付きっきりでアテンド。
東海岸には寒波がおしよせてきていたようで、飛行機などが止まらぬよう祈るのみ.


Kyosuke