+++ Rip Stick +++

2001年10月12日(金) 回想日記「展開」



そんなある日、彼のバンドのメンバーから電話が来た。

「近くに来てるから、暇だったらどう?」

こんな田舎まで何の用事だ。と思ったけれど
彼に一番近い人だったから、迷い無くOKした。

その人から、酷い事を聞かされた。
彼と彼女の事も沢山。


今となっては半分は嘘だったと判明したのだけれど
その時のあたしは、涙も出ない位ショックを受けた。



それですっきりする筈だった。
それでも頭の悪いあたしは、彼から離れられなかった。
どんなカタチでも、彼の傍に居たかった。

二十歳になった時に、どうしても、とお願いして逢って貰った。

彼はとても冷たかった。
もうダメかもしれないと心の奥で思った。


もう頑張れない。と。








働きもせずにふらふらしてたそんなあたしに
ふいに彼から電話が来た。



それが発端だった。





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