あまり眠れなかった。 頭がボーっとしている。 ただ、別れの危機が迫っていることだけは、 はっきりとわかっていた。
「おはよー♪」
できるだけ気まずさを取り除こうと、普段通りメールをする。 シカトされるだろうな、と思いながら。
しばらくして携帯が鳴る。
「おはよ ^^」
彼から返事がきた。 文末にはニコニコマークが。
私たちはまだ終わってないんだ。
だけど夜になると、いろいろと考えてしまう。
彼が普通にメールに応じてくれるのは、 開き直りなのかもしれない。 つまり、彼は別れると決めたのかもしれない。
混乱したまま、また眠れない夜。
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