昨夜からケンカです。
辛い。
「最初の頃よりは好きじゃなくなった」
彼から浴びせられた痛い一言。
原因は、キス以上のことを頑なに拒否する私の態度。
私はずっと、そういう行為を蔑視してきた。
不潔。 そんなの単なる男の性欲じゃない。 愛情なら、言葉でも伝わるでしょう?
私はあなたのことが本当に大好き。
いくらそのように伝えても、彼の心には響かない。
好きだと言っているのに、なぜわからないの? 行為で示すことが、そんなに大事??
「こんなんだったら、別れたほうがいいと思う・・・」
どんなに私が気持ちを伝えても、彼はそう言い放った。
ショックのあまり、涙があふれる。
ポロポロ、なんて可愛いものじゃない。 ダラダラと流れてくる。
「別れたくない・・・」
「もう傷つきたくない・・・ このまま付き合うなら、愛して欲しい。淋しい・・・」
もう傷つきたくない、という一言は 私の心に、矢のように刺さった。
私はずっと、たとえ恋人同士でも 嫌がっている相手に体の関係を強く求めるのは わがままだと思っていた。
気分次第で頭ごなしに拒否をする自分を そうやって正当化していた。
私は間違っていない。
だけど彼のその言葉で、もう自分を正しいとは思えなくなった。
「好きってことを、ちゃんと態度で示したい」
失いかけて、初めてそう思った。 そして彼にそう伝えた。
これで彼も納得してくれる。 彼の要望を飲めば、丸くおさまるだろう。
・・・彼の“傷”を、甘くみていた。
「今さら・・・ 顔なんて合わせられない」
だけど、ここで引き下がるわけにはいかない。 どうしても彼のことを失いたくないから。
何とか火曜日に会ってもらえることになった。
「私はいつも通りメールするからね。 嫌ならシカトしてもいいから・・・ じゃ、おやすみなさい」
おやすみ、とは言ったけれど、眠れるはずもなく。。。
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