みのるの「野球日記」
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2011年04月05日(火) センバツの話(2)庄司拓哉と相模原市

 東海大相模の初戦、関西戦。まさかの庄司拓哉先発にびっくり。

 直前の練習試合で、富山国際大付を完封するなどの好投が評価されたのか。変化球もストレートも丹念に低めに集め、振りまくる関西打線を手玉に取った。

 庄司は相模原市立大野台中2年のときに、全中ベスト8に進んでいる。左腕の技巧派で、カーブが武器だった。ひとことでいえば、「勝てる左腕」。見ていて、すごみはないが抑えてしまう。体型的な違いはあるが、同じ相模原ということで、「桐光の清原尚志みたい」という評価だった。

 中2の全中。準々決勝で敗れたのが、佐藤大貢のいる東海大翔洋中だった。負けた相手のキャッチャーが、高校では女房役に。不思議な話である。

 中3に入ると、「あまり伸びていない」という声も入ってくるようになった。最後の夏は相模原市大会敗退。それもあって、全中ベスト8の実績がありながら、私学からの誘いはさほどなかった。
 
 選んだ先は、地元中の地元、東海大相模。
 入学して数カ月経ったあと、「庄司は真面目。超がつくほど真面目だよ」と、門馬監督が話していたのを覚えている。別の言い方をすれば、もうちょっと遊び心があってもいいよ、と。
 でも、その真面目さを一番評価していた。
「真面目に頑張り続けられる子。実績を持っているし、どこかでグンと伸びる」

 庄司の恩師は、永原郁夫先生。
 2000年センバツの優勝メンバーで、三塁コーチを務めていた星野直人の恩師でもある。現在は、相模原市立上溝中で監督を務める星野先生。昨夏、全国大会に出場するなど、伝統の強さを引き継いでいる。
 星野先生の上溝中から、東海大相模へ…。という例は、じつはあまりなく、昨年度の3年生も横浜商大や東海大甲府へ。厳しい環境、高いレベルを知っているだけに、なかなか送りづらいのかも!?

 星野先生と同期で、センバツ時は1番サードで活躍していた楢原匠。
 彼もまた中学校の先生となり、海老名市立柏ヶ谷中(異動したかも)を率いる。今センバツでベンチ入りしていた野村昌大は柏ヶ谷中出身で、楢原先生の教え子となる。

 ちなみに…。
 全中に出場した大野台中。庄司の女房役だったのが、現在・平塚学園の正捕手である岡部勇樹。平塚学園の八木崇文監督は、相模原市の出身ということもあり、中学の相模原市大会に出没する率が高い。昨秋のスタメンの3分の1ぐらいが、相模原市の子だったような。
 今年は、内出中のエースの評判がいいがはたして?!


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