2010年10月17日(日) |
『聖地への疾走』(日刊スポーツ出版社)が発売になりました |
お知らせです。 10月15日に、日刊スポーツ出版社から『聖地への疾走』が発売になりました。 http://ai.nikkansports.com/archives/2010/10/post_4.html 『松坂世代』『終わらない夏』『甲子園のキセキ』などを手がけた、矢崎良一さんの監修です。 コンテンツは、 ★序 章 いいチームの定義 志学館高校が応援される理由
★第1章 怪物とすれ違った男たち ダルビッシュ有と東北高校の、あの夏、ともに見た夢
★第2章 夢の向こうにあったもの 松本哲也が甲子園を目指していた時代
★第3章 なにわの公立魂 大阪府立春日丘高校、神前俊彦監督の野望
★第4章 心の併走者 “鈴木ツインズ”双子という名の永遠のライバル
★第5章 勝利への渇望 中学野球カリスマ監督、甲子園への挑戦
★第6章 延長18回の遺伝子 星稜高校・加藤直樹一塁手の“それから”
★終 章 情熱のグラウンド・夏 日大三高、痛みの先に見えたもの
いつも、複数のライターがノンフィクションを取材・執筆しています。今回、初めて、参加させていただくことになりました。 担当したのは、第5章「勝利への渇望」、明徳義塾中〜明石商で監督を務める狭間善徳先生のノンフィクションです。 明徳義塾中時代の苦労から、勝利にかける執念、甲子園への想い、長男・雄飛(明石商2年)のお父さんを見る目などを、描いています。
思ったことを素直に口に出す狭間先生なので、正直、敵も多いです。誤解されることも多い。ですが、ずっと一緒にいる選手からは、悪い言葉が一切聞かれません。「自分たちのために、こんなにやってくれる先生はいない」と。 今年の夏前には、生まれて初めて、過労で倒れたそうです。「いつか、倒れるかなと思っとった」と言うぐらい、休みなく、動き回っていました。
記事では、狭間先生の指導の肝ともいえる「時間を感じる」にも触れています。よく、たとえに出すのがバントの指導法です。 「バントをするときに、必要な妖怪は何か? 次の3つから答えなさい」。 選手に、こんな質問を投げかけています。 1−首の長い妖怪 2−腕の長い妖怪 3−足の長い妖怪 正解は…。 情熱ももちろん素晴らしいですが、技術指導もわかりやすく、選手が理解できるような表現で伝えています。
この秋は準々決勝で神港学園にコールド負け。夏は2年生が多かっただけに、この秋は狙っていました。それだけにショックも大きかったようで、電話口の狭間先生はやや元気がなく…。 それでも、狭間先生なら近いうちに結果を出す。そんな気がしてなりません。
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