先月、生まれて初めて、相撲部屋に行ってきました。かの有名な高砂部屋です。
とはいっても、両国にある高砂部屋ではなく、向かった先は大阪(大阪場所の真っ只中)。大阪場所の期間中、定宿&稽古場にしているお寺があるんです。
昼過ぎにお寺に入ると、お相撲さんが昼寝中。貫禄あります…。 取材をしたのは、元・一ノ矢さん。46歳11ヶ月まで、土俵にたち続けた、スゴイ人です。 テーマは「腰割りトレーニング」。イチローがネクストサークルで見せる、アレです。足を大きく開いて、腰を落として…。 で、厳密にいうと、イチローのやり方も、相撲界の腰割りとは違うようです。 腰割りとは、本来、真横から見たときに、体が一枚の板のように見えなければいけないとのこと。 この狙いは、腰を重心(=丹田)の近くに近づけることにあるとか。腰が重心から離れてしまうと、力が出ないそうです。考えてみると、当たり前ですね。
一ノ矢さんは、「骨をそろえる」という言い方もしていました。 具体的にいえば、「スネを地面に対して垂直に立てる」「ヒザとつまさきの向きを揃える」。 言葉で書くと簡単ですが、これがなかなかできません…。 この形ができると、余計な力を入れなくても、人間が本来持っている力を発揮できるそうです。
詳しくは、『中学野球小僧5月号』に書いていますので、そちらをぜひ!
この取材で、初めて、生の土俵を見ました。しかも、土俵の横を歩いてしまった。 狭いですね、びっくりするぐらいに。直径、15尺=4メートル55センチしかないそうです。
取材に同行した女性編集者に対して、一ノ矢さんが「土俵の中には入らないでくださいね!」と、言っていました。はじめは、「キレイにならしているので入らないでね」という意味かと思いましたが、よくよく考えると、「女性はダメですよ!」という意味だったんでしょうね。あそこで、一歩でも踏み入れたら…、大事件でした!
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