2007年12月04日(火) |
神奈川 選手技術講習会(横浜高校・小倉部長編) |
神奈川 選手技術講習会(横浜高校・小倉部長編)
12月2日で書いた「選手技術講習会」の追記です。 横浜高校の小倉部長が、ピッチャーフィールディングの際に話していたこと。中学野球の現場でも生かせると思うので、記しておきます。横浜の投手陣のフィールディングは、すぐにプロに行っても、恥ずかしくないレベルのもの。「小倉部長の理論と練習があるからこそ」と言われています。
●ピッチャーは必ず投げる ピッチャーはキャッチャーにボールを投げること。そこから、ノッカーが打つ打球に対応していく。このとき気をつけるのはステップ幅。「試合と同じステップ幅で投げなければ、練習の意味がない」と小倉部長。横浜高校ではステップする目安の場所に、ラインを引いていました。
●ステップする場所を掘る ステップ幅に関してもう一つ。「試合と同じ状況を作るため、踏み出し足の着地点に、スコップで穴を掘っておくこと」。穴があるだけで、前へのダッシュ力が変わってくるそうです。
●ステップを半足短くする これは、『高校野球小僧』で語っていたことです。バントが予想されるときは、いつもよりもステップを半足短くして投げ、ダッシュに専念する。やってみるとわかりますが、ステップを縮めれば、前へダッシュしやすくなります。 関東大会決勝の9回。土屋投手が実際にやっていました。そして、二塁封殺!
●ピッチャーが捕れなかった場合の対処 「ピッチャーが捕りにいって、捕れなかった場合を想定しろ〜」と小倉コーチ。ピッチャーとファーストの間あたりに緩いゴロを打ち、ピッチャーが捕りにいく。しかし、ギリギリで捕れない…! という当たりです。この場合、ピッチャーの一塁ベースカバーは間に合わないため、セカンドが一塁ベースに走る。つまり、3→4と渡る。この練習を繰り返しやっていました(ギリギリの打球を打つ、小倉部長のノック技術がすごかったです)。
いつも取材に行くと、「これ以上は話せないよ〜」という話が多い小倉部長。今回、中学生&指導者に明かしてくれた理論は、小倉部長的にはピッチャーフィールディングの基本中の基本なんでしょう。もっと、高度な技術、理論を絶対に持っているはずなんですが。「それは引退したときに話すよ」というのが口癖になっています(笑)。 でも、今回聞けた話も「へぇ〜」と思うことばかり。中学野球のために…、ありがとうございました!
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