2007年12月08日(土) |
2007日本中学生野球フォーラム |
本日は千葉マリンスタジアムへ。2007日本中学生野球フォーラムが行われました。講師はタイツ先生こと吉澤雅之さんと、修徳学園中の小野寺信介先生。全国から集まった指導者の前で、いつもどおりの熱い指導をされていました。
今日の感想は「修徳学園中の選手の気配り、気づきに感動!」。 全国から指導者が参加しているため、小野寺先生は一つ一つのメニューや動きを止めながら、マイク片手に解説していました。解説をしながら、ボールが必要になったり、キャッチボールの相手が必要になるときもあります。そのとき、小野寺先生が、パッと右手を上げると、周りにいた選手がササッと動いて、すぐにボールを持ってくる。グラブを構えて、キャッチボールの体勢に入る。その動きの素早いこと! 小野寺先生の動きを見逃さず、周りの選手が動いていたのが印象的でした。
メニューの切り替えも早かった! メジャーで距離をはかるメニューでは、メジャー係りが待機。ノックが始まるとなれば、誰に言われるでもなく、キャッチボールで肩を温めていました。
さらに驚いたのは、モデルのうまさ。 小野寺先生が「こういう形になると、よくありません」と悪い例を紹介すると、その形をすぐに実演していました。これまでいろんな学校、選手を取材してきましたが、いい選手に共通することがあります。それは、「こういう形をやってみて」とか「こんな動きを撮りたいんだけど」とお願いしたときに、すぐに体で表現できる選手です。良い例も悪い例もできる。「この人はこういう動きを求めているんだろうな」という、相手の意図を読み取る能力にも長けているような気がします。体で表現できるということは、自分の思い通りに体を動かせる身体感覚を持っているのでしょう。
とある高校の監督は、こんな基準で能力の見極めをしているそうです。バッティングやピッチングで、ワンポイントアドバイスを送ったとき、それによって動きが変わるかどうか。つまり、指導者の言葉を理解して、すぐに体で表現できるか、対応できるか。これに応えられる選手が、「センスがある」と言われるのでしょう。 「モデルがうまい選手」と何となく、つながるような気がします。
最後にもう一つ。修徳学園中の練習に、千葉の昭和中(1、2年生)も参加していました。初めて見るメニューがほとんどだったため、当然、昭和中の選手の動きや形は、修徳中と比べると劣っています。違う形になっていることもあります。それを見ていた修徳中の3年生が、「こうやるんだよ」と身振り手振りで教えていました。そして、いい形になると、「いいよ!」と拍手を送っていました。3年生だからというのもあるかもしれませんが、なかなかできることではありません! 強いチームに共通していることは、仲間同士が周りのプレーを評価して(良いも悪いも)、指導できること。取材を通じて、そんなことを感じています。
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